世界的大作の放置RPG『AFKアリーナ』の内容とプレイ感想を紹介

スマホ向け放置型育成ファンタジーRPGアプリ『AFKアリーナ』紹介記事トップ用画像 RPG/カードバトル

全世界で累計4500万ダウンロードを達成した人気作としても、絵本もしくはタロットカードが動いているような独特のグラフィックも目を引くスマホ向けゲームアプリ『AFKアリーナ』。世界的上位作にしては珍しく“放置ゲーム”であるという点でも気になっていました。そもそも好みが分かれる放置ゲーム、広告では全く触れられていないゲームコンテンツ…プレイしてみた感想と合わせて紹介していきます。

AFKアリーナとは

AFKアリーナのアプリ概要

『AFKアリーナ』はLilith Games、iOs版はグループ会社のLilith Technology Hong Kong Limitedにより開発・運営されている基本プレイ無料のスマホ向けゲームアプリ。川口春奈さんが出演しているTVCM「私が充実した一日を過ごす間にちゃ~んと強くなってくれる、お利口さんなゲームです」のインパクトも強いですよね。

日本で“LILITH”と言うとアダルトゲームのメーカーさんが出てきますが『AFKアリーナ』のLilith Games社は中国企業。もともと中国で『ソウルクラッシュ(小冰冰传奇)』をリリースして大人気となり、2019年末には古代文明をテーマにした育成型戦略シミュレーションゲーム『Rise of Kingdoms –万国覚醒–』が日本でもリリースされています。

Rise of Kingdomsも40以上の国と地域で首位を獲得した大ヒット作ですし、『AFKアリーナ』も既に全世界で累計4500万ダウンロードを達成した世界的大ヒットアプリ。中国が本拠地の企業が手掛けたゲームではありますが、アジア圏よりも欧米市場で人気が高いことも報じされています。欧米市場でのヒットの後に日本上陸を果たしため、事前登録時点から非常に注目度の高かったゲームの一つです。世界規模ヒットのゲームでMMORPGではなく放置RPGというのも珍しいですよね。

ちなみに『AFKアリーナ』もしくは英語表記で『AFK Arena』がアプリ名として使われていますが、略さないと“Art of Fallen Kingdom’s Arena”のようです。

AFKアリーナの世界観とストーリー

『AFKアリーナ』の世界観とバックグラウンドストーリーについては公式から世界観紹介の動画が公開されています。アプリをインストールしてゲームスタートしたときのOPもこれと同じです。

更に公式サイトでは

魔法と生命の秘訣を手にした人間は日増しに欲深くなり、力と不死を求め、魔法を濫用し、禁忌を犯してしまった。道に背く人体改造の研究が繰り返され、多くの人間は実験体にされ、殺害された。アナイの陰謀とも知らずに。

「亜人」「アンデッド」などの種族が次々と実験の産物として生み出された。残酷なことに彼らは人間に受け入れられず、辺境の地に追放された。彼らの尽きることのない貪欲や負のエネルギーが世界を満たしていく。そして、破滅の深淵の封印が再び解き放たれる・・

引用元:AFKアリーナ公式サイト

と、デューラが散ってしまった後~ゲームのスタートまでの間にあった出来事も紹介されています。プレイするエスペリア大陸にはありとあらゆるキャラクターが登場しているのもこうした背景あってなんですね。

とは言え、バックグラウンドストーリーはきっちり決められているものの『AFKアリーナ』のゲームにはメルオラなど他の放置ゲーと同様にストーリーはほぼありません。主人公がいたり、プレイヤー=主人公としてストーリーに参加するわけではないので、物語を進めていくシナリオ型RPGが好きな方には物足りないかもしれません。

AFKアリーナのゲームシステムと良い点

『AFKアリーナ』は宣伝にものすごくお金をかけていらっしゃったようで(笑)Youtubeなど動画を目にすることもありました。絵本のような、昔のディ●ニーアニメを彷彿とさせる雰囲気は分かるけれど…正直ゲームシステムもコンテンツもよく分からないですよね。結局『AFKアリーナ』ってどんなゲームなのか、実際にゲームをプレイしてみた感想も織り交ぜながら紹介していきます。

シンプルな放置ゲーム

『AFKアリーナ』をインストールしてアプリを起動すると利用規約・確認画面があり、上記ストーリーで掲載させて頂いたオープニングムービーが流れます。それが終了すると、いきなりバトル画面でのチュートリアル開始。まあ、放置ゲームとしてはオーソドックスな流れですね。

チュートリアルではバトル用のキャタクラー選択と配置方法、スキルの使い方、キャラクターの強化と装備方法など一通りの機能を使用します。装備は武器・防具・靴などのアイコンをクリックすると装備品詳細が確認できます。それぞれに変更したり外したりできますが、特殊な装備品を所有していない序盤は“一括装備”を使うことが大半かと。

バトル画面でプレイヤーがすることは画面下にある青色のボタンをタップしてステージボス戦画面に遷移、デッキ編成&配置を決める→バトル中にスキルゲージが溜まったらスキルを発動させる程度。SPがいっぱいになったら勝手にスキルを発動してくれるオートモード切替の「AUTO」ボタンはすぐに使えるようになりますし、ステージ2-16クリアで倍速戦闘も解放。スマホ縦持ち×ながらプレイでサクサクと進めることが出来ます。

また、『AFKアリーナ』は放置ゲーム。キャラクターのレベルアップをしていようと、オフライン(アプリを立ち上げていない)状態であろうと、戦い続けてくれているので時間経過に応じて資金や経験値、装備品などのアイテムが勝手に貯まっていきます。報酬の内容は現在いるステージに影響されるので、プレイしているときは行けるだけ先のステージに進んできましょう。

AFKアリーナは育成・編成がメイン

『AFKアリーナ』のバトルはほぼオート、手動でやりたいと思っても操作できるのはスキル発動のタイミングだけです。では『AFKアリーナ』というゲームの核になる部分は何かというと、英雄育成(キャラクターの強化)とデッキ編成・配置です。

まずキャラクターはゲーム内だとメイジ・敏腕型英雄・力量型英雄の3種タイプに分類され、

さらに9種類のメインロール

  • 継続アタッカー
  • 爆発アタッカー
  • 範囲攻撃
  • タンク
  • ヒーラー
  • バッファー
  • デバッファー
  • コントロール
  • アサシン

10種類のサブロール

  • レンジャー
  • サポート
  • タンク
  • 戦士
  • メイジ
  • コントロール
  • バッファー
  • デバッファー
  • 範囲攻撃
  • 爆発アタッカー

が決められています。メインロールとサブロールは基本的に似たようなものですし、タンクやアタッカーは力量型英雄などメインロールによってタイプもほぼ決まっている感じですね。

ロールは英雄画面の総合力横にあるアイコンをタップで確認可能。

英雄の強化は資金とレベルアップアイテムを使用する「レベルアップ」。1レベル上がるごとにパラメーターが上昇し、10レベル上がるごとにスキルの習得・強化が行われていきます。育成コンテンツに力を入れているゲームのように、強化ツリーやスキルツリーがあるわけではなく一本道のキャラ強化タイプです。装備も同じ画面で設定できるので、装備品をドロップしたら付け替えておきましょう。

クエスト2-16をクリアすると拠点にある「図書館」が解放され、英雄のステータス強化も可能に。そのほか複数所有しているレアキャラクターを領地>大聖堂で1体に重ねる「ランクアップ」も行えるようになります。ランクアップするとステータスが強化されるほか、上限レベルも上がりますよ。そのほかに「共鳴クリスタル」開放後は指定した英雄たちにレベルの共有をさせる(一気にレベルアップさせる)ことも出来ますが、共鳴クリスタルから外すと元のレベルに戻ってしまうので注意が必要。

陣営による得手不得手も

『AFKアリーナ』ではメインロール/サブロールだけではなく、英雄が所属する勢力によっても得手不得手が分かれます。この英雄の所属をゲーム内では“陣営”と呼び、現時点では「ブライト王国」「ババリア部族」「ヴェルディア連盟」「グレイヴボーン」「セレスチアル」「カタストロフ」の6陣営が用意されています。

陣営名で見ると「覚えられん…」となりますが、色合いの通りRPGのゲームで言うところの“水は火に強く、火は木に強く、木は水に強く~”というオーソドックスな属性相性に近いです。「ヴェルディア連盟」と「グレイヴボーン」の色味がちょっとアレなので、プレイしていたゲームの属性相関図に置き換えて考えると覚えやすいはず。

画像元:AFKアリーナ公式twitter

ここのキャラクターの得手不得手のほか、一部陣営を除いて同じ陣営メンバーを一定数パーティに編成することで強化効果も発生します。レアリティ・ロール・陣営を考えてバトルデッキを編成したり、育成するメンバーの優先度を考える必要がありますね。

ストーリーも若干はある

「バトル」の画面ではマップを先に先にと進んでいくだけで、ステージが変わってもストーリーイベント的なものは起こりません。ですが『AFKアリーナ』には全くストーリーが無いという訳でもなく、英雄>キャラクター詳細画面や図書館では画面右下あたりに表示される「ストーリー」をタップでエピソードを読むことが出来ます。

残念ながらストーリーは宣伝用動画の「動く絵本」のような華麗なグラフィックではなく、シンプルすぎるくらいにシンプルな文章。超短編小説を読まされている感じなのでそこまで楽しくはない(苦笑)ですが、英雄の個別ストーリーは読むとダイヤが貰えます。

通常バトル以外のコンテンツも豊富

『AFKアリーナ』ではメインバトル以外に、フィールドの画面からは「異界の迷宮」「王座の塔」などのバトルコンテンツに参加することも出来ます。「異界の迷宮は手持ちの全キャラを使ってマス上状のフィールドを進んでクリアを目指すコンテンツで、選ぶマスによって戦闘(勝利報酬あり)・回復・助っ人入手などのイベントが起こります。

「王座の塔」は他のゲームでは無限迷宮・無限回廊と呼ばれるコンテンツに近い仕様。クリアするごとに先の階層へと進み、10回層ごとにクリアボーナスのランクが上がっていきます。そのほかにプレイヤー同士が対戦するPvPコンテンツの「アリーナ」や、ストーリーをヒントに謎解きしてアイテムを回収する「奇境探検」「タイムズピーク」などのコンテンツも用意されています。

「奇境探検」と「タイムズピーク」はマップギミックと呼ばれる、マップ上に設置されたアイテムを正しい順番でタップしていってギミックを溶いていく謎解き・パズルゲーム要素もあるコンテンツ。ヒントとして英雄たちの会話シーンもあり、こちらは立ち絵+セリフ部分と一般的なRPGっぽい表示がなされています。マップ上の宝箱には、ダイヤや育成アイテムなどメインバトルではなかなか手に入りにくいアイテムも揃っていますよ。

AFKアリーナのレビュー、個人的評価

プレイヤーの皆様の評価

2020年6月30日からリリースされた『AFKアリーナ』。
約一か月が経過した7月25日時点での、アプリストア内での評価は

  • App Store:星5つ中4.3(評価件数8.4万件)
  • Google Play:星5つ中3.9(評価件数40,727 件)

となっています。iOs勢の評価数が非常に多く、評価も高いことが分かります。リリース直後の7月4日には無料ダウンロードランキングがAppstore & Googleplay両方で1位だったことが公式twitterから発表されていますし、App storeでは7月25日時点でも“「ストラテジー」内5位”となっています。さすが全世界で4500万ダウンロードを達成した大人気アプリですね。

いつものことながらレビューの点数・評価内容については人によって分かれますが、多く目にするものをいくつかピックアップして紹介させていただきます。

AFKアリーナの高評価レビュー

  • イラスト・世界観が良い
  • マイペースに遊べる
  • スキマ時間にストレスなくプレイできる
  • 頭を使わなくてもプレイできる
  • 頭を使う箇所も多くあって面白い

AFKアリーナの低評価レビュー

  • サクサク進むのは序盤のみ
  • 無課金では行き詰まるガチャゲー
  • 同キャラを二体合成する関係上、無課金では無理
  • チュートリアルが不親切
  • ストーリが無い

プレイしてみた感想と個人的評価

レビューで言われているようにストーリー性は微妙、イラストの雰囲気は好みが分かれるところかなと思います(個人的には日本で受けるキラキラしいアニメ顔より好きですけれど)。基本のバトルがオートで行われている件については“放置ゲーム”としてリリースされているものですから、文句を言うのはお門違いでしょうね。

『AFKアリーナ』をざっとプレイしてみて感じたデメリットは①キャラを重ねないとレベル上限が開放されない、②勝手にレベルが上がる→ユーザーレベル依存型コンテンツの難易度が高まっていく、という2点が大きいです。序盤はめちゃくちゃイージーモードですが、6章くらいから辛くなってきて(今この辺です)、9章~10章くらいには壁がある予感がしています。ステージ途中の敵よりもステージボスの方が弱い事があるのは何故だろう…。

とは言え基本プレイ無料のゲームであれば課金しないと超えるのが大変な壁があるのは当然(オール楽々なら運営できませんからね)ですし、放置ゲームというカテゴリーで見た場合『AFKアリーナ』は良くて来ている部類かなと。がっつり課金しない場合、とりあえずキャラの限界突破は諦め気味で始めましょう。無課金でエリートを120よりも上げられたらかなりの幸運の持ち主なんじゃないかと。

ゲームバランスについては慈善行為でゲームを運営しているわけではないので触れませんが、自分が最も勿体ないと思ったのは「せっかく独特の雰囲気の世界観&グラフィックがあるんだからストーリー何とかしてくれ」という件。とても楽しみにしていたのに広告&OP以外に絵本のような独特のグラフィッフムービーが見られるところがありません。レビューでも「絵が好みだからやってみた」という方が多い事ですし、ゲームでも出してくれませんかね…。

ちなみに、『AFKアリーナ』では事前登録特典以外に公式ツイッターから30連分のガチャチケットが得られるシリアルコードが公表されています。これからプレイしてみようという方はAFKアリーナ公式の過去ツイート、もしくは攻略サイトなどに掲載されているシリアルコードを使用しましょう。

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