仮想通貨ゲーム(ブロックチェーンゲーム)基礎知識! 遊んで稼げる理由とは?

ゲームタイプ

数年前から話題になっているブロックチェーンゲーム。ゲームをプレイしてお金を稼げるなんて夢みたいな話ですが、日本語では“仮想通貨ゲーム”と呼ばれていることもあり「なんか怖そう」と思っていたギャンブル投資恐怖症の高菜おにぎり。しかし、アヴァベルがいつの間にか“カセゲ―対応”になっていたこともあり、知らなきゃヤバイんじゃないかと慌てて調べ始めた次第です。

結論から言うと、仮想通貨ゲームと仮想通貨取引は似て非なるもの。取り組み方によっても違いますが、自分が想像したよう「ゲームしてたら知らぬ間に大赤字になる」なんてことは無いので大丈夫でした。

仮想通貨ゲーム(ブロックチェーンゲーム)基礎知識

仮想通貨ゲームやブロックチェーンゲームについて解説されているページを結構たくさん見たんですが、仮想通貨にもシステムにも縁のなかった自分には専門用語が出てきて分かりにくい。なので最低限と思える知識を簡単にまとめてみました。下記はド素人である高菜おにぎりのメモ的なものであり、正確な知識を得たい方はきちんとした解説サイトを見ることをお勧めします。

ブロックチェーンとは

後に付く“ゲーム”は分かるとして、分かるようで分からないのがゲームの前に付くブロックチェーンやDAppsという言葉。これが分かればどんなゲームなのかも分かるというものです。ブロックチェーンという言葉をgoogle先生に聞いてみると

ブロックチェーン(英語: Blockchain、ブロックチェインとも)とは、分散型台帳技術または分散型ネットワークである。 ビットコインの中核技術(サトシ・ナカモトが開発)を原型とするデータベースである。 ブロックと呼ばれる順序付けられたレコードの連続的に増加するリストを持つ。

引用元:ブロックチェーン – Wikipedia

うん、分かるようで分からない。
読み進めてもハッシュ値やらフォークやらと聞きなれない言葉と共にブロックチェーンの技術的な仕組みが出てきて心が折れそうになったのは自分だけじゃないはず。

とりあえずざっくり言ってしまうと、
ブロックチェーン=ネットワーク型データモデルと呼ばれる、データベースモデルのこと。ブロックと呼ばれるデータ単位をネットワーク上で連結させていくことで、データベース(情報の保管庫)を作るという仕組みのことです。データの管理は分散して行われることから「分散管理型」とも呼ばれています。

ブロックチェーンの何が凄いのかと言えば、分散型取引台帳(P2P方式)によりユーザーがデータを保存するブロックの一つになるということ。この仕組みによって従来は取引などのデータを保管するために必要だった中央管理者という存在が不要になります。中央にデータを保管しておくのではなく、ユーザー同士が繋がって出来たデータベース上に取引に関わる記録を分散して配置しているというイメージ

中央管理型とブロックチェーンの違いイメージ

そのブロックチェーンの技術を使って作られたのが、一度は耳にしたことのある仮想通貨“ビットコイン”なんです。法定通貨、例えば日本のお金である円は国家が発行&日本銀行が流通量をコントロールしています。中央管理者(中央管理機関)が“日本”になるわけです。対してビットコインの場合は中央管理機関がなく、ユーザー間でやりとりを行いその履歴を保存し合っています。

取引を記録した台帳(ブロック)をチェーンのように連結させ、かつ高度に暗号化することでハッキングや不正行為が起こりにくいこともブロックチェーンの特徴。中央管理機関がないため、どこか一部が改ざんされたとしても他のブロックと照合することで「改ざんされた」ことがすぐに分かるのです。また全ての取引履歴が公開(※内容は暗号化されていて見えない)され確認できることからも、信頼性が高いデーターベース・仮想通貨として評価されているのです。

もっと噛み砕いて言うと

例えばAさんがBさんにお金を振り込む。

従来型(中央管理型)
Aさん→銀行→Bさん
という流れで銀行=中央機関を通してやり取りします。

ブロックチェーン(分散管理型)
Aさん→Bさん
と中央機関を挟まずに直接やりとりをする感じ。

取引を記録してくれる中央管理者=銀行がない代わりに、AさんとBさんの取引はマイニング(データ記録作業)が行われ、確認に参加した人たちそれぞれのデータベースに記録されます。

ブロックチェーンゲーム/DAppゲームって?

読んで字のごとく、上記で紹介したブロックチェーンと呼ばれる仕組み(データーベース)の上で運営されているゲーム。上記ではビットコインを例に中央管理者=銀行、と紹介しましたが、ゲームの場合はここに運営会社が入りますよね。

オンラインゲームをする場合、従来のパターンだと運営会社が発行するゲーム内でのみ使えるコインを購入→それを使ってアイテムを購入します。買ったアイテムや育てたキャラクターはゲーム内でトレード・売買することはあれど、お金に戻すことはできません。ゲームのサービスが終了すると課金して得たアイテムも何もかもすべて消えます。

対してブロックチェーンゲームは運営会社こそありますが、実質上は管理者がいない=ユーザー同士で取引をしたりコインの価値を決めることが出来ます。この性質からブロックチェーンゲームはアイテムやキャラクターなどゲーム内の様々なものがユーザー同士で売買可能。というよりもゲームで得られるものの多くが資産(トークン)として扱われています。ゲームをすることでトークンを得られる=仮想的な資産を得ることが出来るということです。このため日本語では「仮想通貨ゲーム」と表現されることもあります。

ちなみにdApps(ダップス)というのはdecentralized applicationsの略称で、ブロックチェーン技術を活用して運用される非中央集権・分散管理型のアプリケーションを指す言葉。日本語では分散型アプリケーションもしくは自律分散型アプリケーションと呼ばれ、ゲームに限らず様々なサービスに使用されています。広い意味ではビットコインなどの仮想通貨もdAppsに含まれています。

厳密に言うと「dAppsゲーム」という言葉は間違いだという指摘もあるようですが、一般的に非エンジニアのユーザーが使用する場合はブロックチェーンゲーム=dAppsゲームと同じ意味の言葉として使われています。日本の場合は同じゲームを指す場合でも、ブロックチェーンゲーム・dAppsゲーム・仮想通貨ゲームと三通りの呼び方をする方がいる、という感じでしょうか。

ブロックチェーンゲームのメリット

ブロックチェーンゲームのメリットやデメリットは様々に挙げられていますが、メリット部分を分かりやすくまとめるとすれば

  • サーバータウンが起こりにくい
  • ゲームのサービスが終了してもデータが残る
  • ゲーム内コンテンツの売買が可能
  • 取引の改ざんやコピーが不可能

の4つ。
ゲームによっても違いますが、ゲーム独自のコインではなく仮想通貨をゲームコインとして使用する方法を採用しているゲームもあります。このためゲーム内での売買(課金部分)や他のユーザーとの売買を仮想コインで行う→ゲーム内で通貨を稼ぐ=現実世界での収入にも繋がる、というのがブロックチェーンゲームの特徴であり最大の注目ポイントと言えます。

また“ゲームのサービスが終了してもデータが残る”という点。従来のゲームはプレイヤー情報(レベル・所有物・所持金など)が運営会社が用意したサーバー内に保管されていたため、そこを閉じてしまうと管理者以外アクセスが出来なくなります。しかし、ブロックチェーンは非中央集権型=ユーザー同士で情報を管理しているためゲームサービスが終了してもブレイヤー情報は残るということです。ゲームコイン=仮想通貨式であれば他のゲームに持っていけますね。

とはいえ自分はプレイしているゲームがサービス終了と言う目にあったことはありません。なので言われているように「キャラクターやアイテムが資産として残る」かは疑問。ゲームのアイテムが残るのは分かるとして、サービスが終了したゲームのアイテムを欲しがる人がいるのか=資産価値のあるものとして残るのかは微妙な気がします。

仮想通貨ゲームの稼ぎ方と難点

ブロックチェーンゲームで稼げる仕組みは?

ブロックチェーンゲームでお金を稼ぐ(もしくは使う)要素は大きく

  • アセットの売買
  • 権利収入
  • ゲーム内報酬

この三つに分けられています。

アセットの売買

“アセット”はキャラクターやアイテムなどゲームに関係するコンテンツの事。非ブロックチェーンゲームでもゲーム内では不要なキャラクターを売却することが出来ますよね?ブロックチェーンゲームの場合はゲーム運営会社が作った限定的なコインではなく、仮想通貨的な価値がありユーザー同士で売買されているという感じです。

ブロックチェーンゲームではキャラやアイテム=アセット(資産)であり、アセット=仮想通貨で出来ていると紹介されます。感覚としてはアイテムを売るんですが、実際には仮想通貨同士を交換しているものと扱われているそう。レアキャラクターやアイテムを生み出せるようになると、それを販売することで仮想通貨が得られる→現実社会でもお金になる、という感じ。

権利収入

ゲームによって有無が分かれる気がしますが、権利収入とは自分の持っているものを他のプレイヤーに使わせてあげることで利用料を貰うという仕組みです。現実社会で言えば土地や施設、機械などを貸してお金を得ているというような者。ゲームによって違う部分も大きいですが、アイテムの獲得が出来る土地(農場とかダンジョンとか)を所有し、利用用を支払ったユーザーにそこでのアイテム獲得を許すという感じ。

ゲーム内報酬

ブロックチェーンゲームは基本的に“ゲーム”です。そのためゲームを進めてミッションをコンプするなどの条件を満たすと、アセットや仮想通貨が報酬としてもらえることもあります。非ブロックチェーンゲームでもキャンペーンでログインボーナスがもらえたり、アリーナやレイドバトルで上位に入ると報酬がもらえますよね。ブロックチェーンゲームの場合はゲーム内アイテム=アセット(仮想通貨)と捉えられるので、これも現実世界の“稼ぎ”に繋がります。

ブロックチェーンゲームの難点は?

ゲームで遊んで、強くなってきたらアセットを売ってお金を稼げる。良いこと尽しのように感じるブロックチェーンゲーム(仮想通貨ゲーム)ですが、周りの人がみんなやっているという訳でもないように難点もあります。個人的に思うブロックチェーンゲームの大難点は

  • 仮想通貨を買う必要がある
  • ウォレットの管理が面倒
  • 売買や現金化に手数料が掛かる
  • 純粋なプレイではなかなか稼げない

この4つです。特に仮想通貨での投資などをしていない方の場合は、ゲームをするために口座開設をしなければいけない時点で物凄く敷居が高く感じますよね。

口座開設&ウォレットの必要性

ブロックチェーンゲームは仮想通貨を通して取引を行います。仮想通貨はゲーム内コンテンツを利用する際や、ユーザー同士の売買の際にかかる“Gas(ガス)”など手数料にも利用されます。もちろんアセット売買や権利収入などで仮想通貨・トークンを増やせた場合にも、それを入れるための口座ありき、かつ現金化するために取引所を通す必要があります。

ゲーム内コンテンツの利用に仮想通貨が必要と言われると「課金コンテンツ」のようにゲームを有利に進めるためのものを得る手段という気がしますが、ブロックチェーンゲームの場合はもっとシビア。キャラクターの合成・繁殖など必要不可欠と言える行為にも手数料が請求されるゲームも珍しくありません。

このため、ゲームを始める前にやることとして口座開設→イーサリアム(ETH)などの仮想通貨購入を済ませる→MetaMask(メタマスク)やトークンポケットなどのウォレットをインストールもしくは登録するという流れが必要になります。

ちなみにウォレットは購入した仮想通貨(暗号資産)を安全に保管するための場所の事。電子財布とでも言えるシステムです。取引所で口座開設するとウォレットも自動的に作られるケースが様々ですが、ブロックチェーンゲームをする場合にはそのゲームで扱われる通貨に対応しているウォレットが必要になります。仮想通貨の管理以外にゲームのアカウント認識などでも使われるため、ウォレット登録もほぼ必須項目。また、ウォレットを作ることで取引所の閉鎖によって仮想通貨を引き出せなくなるなどのリスクを低減できるというメリットもあります。

イーサリアム(ETH)とは

イーサリアム(ETH)はブロックチェーンにスマートコントラクトという機能を組み込んだ分散管理型のプラットフォーム。その仕組む上で使われている仮想通貨は“Ether(イーサ)”と言いますが、現状ではイーサリアム(ETH)が仮想通貨の呼び名としても定着しています。

仮想通貨としてのイーサリアムはほとんどの販売所・取引所で扱われるメジャーなコインで、ビットコインに次ぐ仮想通貨と称されるほど世界中で広く取引されている存在。ブロックの生成時間が非常に短いこと・元々はアプリケーションを開発するプラットフォームとして誕生したことから、ブロックチェーンゲームではイーサリアムを基盤としたタイトルが大半を占めています。

稼ぐにはギャンブル要素も…?

ブロックチェーンゲーム=遊んでお金を稼げるゲームと紹介されることもありますが、実際は結構シビア。売買できる装備品などのアイテム・レアなキャラクターを得るためにはまず自分がお金を支払わないと厳しいです(合成や交配にかかる手数料、高位アイテムをゲットするための装備品など)。某猫の売買では猫の売り値<交配手数料と赤字な取引価格もありますから、純粋にゲームで遊ぶというよりは現実世界と同じく投資要素があるように感じています。

さらに仮想通貨→法定通貨の取引には手数料も発生しますし、イーサリアムなどの仮想通貨はタイミングによって交換レートが違います。自分がゲームをプレイするために取引した時点の価格によっては、稼いだつもりでも法定通貨に戻した時の額が意外と少ない、という事もありえます。労働時間(ゲームプレイ時間)に見合った収益を出せるかはセンスが必要かなと。

参考サイト:BITDAYS様/ブロックチェーンゲームズ

リスクゼロで気軽にプレイしよう、とは言えないのが現状のブロックチェーンゲーム。近年はガス代不要が不要でイーサリアム(ETH)なしのプレイヤーでも参入できる・クレジットカードでETHが購入できるウォレット“Dapper”などの登場も話題となっています。ブロックチェーンゲームを開始するためのハードルが高いことは認識されていて、改善のために各社頑張っているという印象。敷居が高いと感じている方はもう少し待つと簡易化されるかもしれません。

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