『特異点への細胞 – 進化は決して終わらない』地球を進化させる放置ゲームがスゴイ

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広告などを打っていないので露出は低いものの、累計ダウンロード数100万以上かつ高評価が多い隠れ名作アプリ『特異点への細胞 – 進化は決して終わらない』。恥ずかしながら最近まで存在を知らなかったのですが、試しにプレイしてみたところ想像を超える作品でした。

特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~ とは?

ゲームストーリー

『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』はイチから地球を創っていくという、壮大なシミュレーションゲームです。アプリストアの公式紹介にも“地球上で最も正確な人間の進化ゲーム!”と書かれているように、ファンタジーなとんでも展開は無く、科学や歴史で習うような地球の始まりからが忠実に再現されています。

このゲームでは、まだ燃える星だった45億年以上前の地球がスタート地点。自転を保つための月を作ったり、生命の源となる原始スープを作るところから始まります。(諸説ありますが)原子スープからアミノ酸、核酸、たんぱく質が構成されていき生命が誕生したという定説に基づいているのですね。そこから恐竜時代、恐竜の絶滅、人類誕生、火の発見、産業革命など、私たちも良く知る地球の歴史を辿っていきます。

面白いのは現在に辿り着いて終わりではなく、今を飛び越えて文明滅亡に至るというところ。

人間の文化が現在よりも更に発展し、AIが人類を越えるシンギュラリティ(技術的特異点)が起こるという描写に繋がっていきます。このあたりから世界観はSF/ファンタジーに入っていきますね。

一度目のシンギュラリティが起こると、今まで作っていた世界がリセットされてしまいます。しかし、邦題で『特異点への細胞 – 進化は決して終わらない』となっているように、そこでゲームが終わるわけではありません。シンギュラリティの先の世界を再び創造していきます。一回目と全く同じ内容を繰り返すわけではなく、アンドロイドを作る・火星探査をするなどの変化も生まれます。

何サイクルも生命創造からシンギュラリティ(技術的特異点)リセットを繰り返し、その進化過程の差異を観測するというやり込み要素もあります。実はまだ何週もプレイするまでは至っていないのですが、シンギュラリティを経るたびに資源も貯まりやすくなるようです。

アプリ概要

『特異点への細胞 – 進化は決して終わらない』は2018年にリリースされたアプリです。App Storeでの累計ダウンロード数は見られないのですが、Google playでは累計ダウンロード数が1000万以上と表示されている大ヒットアプリの一つ。ジャンルはストラテジーもしくは惑星育成シミュレーションゲームとなっています。

マイオアシス』と同様にどちらも同じゲームなのですが、

  • Google Play
    『進化は終わらない – 放置ゲーム』
  • App Store
    『特異点への細胞 – 放置ゲーム ~進化は決して終わらない~』

とGoogle PlayとApp storeでアプリタイトルが違っています。どちらにせよ「なんだそれ?」という名称ですが、こちらは原題をほぼまるっと直訳したもの。

原題の時点でも若干タイトルが異なりますが、フルだと『Cell to Singularity – Evolution Never Ends -』なのかなと直訳すると“特異点への細胞  ~進化は終わらない~”という感じなので、どちらの邦題にも通じますね。加えて日本向けに放置ゲームであることがプッシュされているような印象です。

ちなみに、ホーム画面のアプリアイコンなどでは『Cell to Singularity』のcellを直訳してか“細胞”と表示されます。ちょっと怪しいゲームっぽく見えるかも(笑)。

邦題の付け方がバラバラなことからもうかがえるように『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』は外国製のゲームアプリ。開発・運営は“Computer Lunch”というニューヨークに本籍がある企業。CEOのAndrew Garrahan氏はアーティスト・プログラマー・ゲーム開発者と幅広く活躍されている方で、ゲームデザインやプログラミングの講師もされているそう。
ゲームの構成やグラフィックデザインなどの秀逸さも納得です。

参考元:About – Computer Lunch Games

放置ゲーム? なにをする?

『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』はクリッカーゲームと呼ばれるジャンルのゲームです。他のクリッカーゲームと同じくシンギュラリティ(技術的特異点)に到達するとリセット→ゲーム内資源の獲得速度が上がった状態で2度目、3度目のサイクルに入っていきます。単なるリセットだけではなく周回数によってアンロックできる要素が増えたりもしますね。

特に序盤はひたすら画面をタップして、エントロピーというゲーム内コイン・資源を貯めていきます。上のスクリーンショットで沢山表示されている、3つの突起のある物体がエントロピー。一定数貯めることによってアミノ酸やDNAを作り、単細胞生物→複雑な構造の生物への進化を促していきます。生物が増えてくると時間経過で生み出されるエントロピー量が増えるので、クリッカーというよりも放置ゲーム系になっていきます。

Cell to Singularity – Trailer

最初はクラゲや魚などの生命が誕生するので、スクリーンセーバー的に見ていても癒されますよ。やがて哺乳類、サル、ヒトと進化が進み、石器時代に突入していきます。ゲームの構成としては人間誕生からが本番なのでしょうが、個人的には人間誕生以前の方が好きだったりします(BBC特番をアプリ化したものがスマホ内にあるような感覚)。

特異点への細胞 – 進化は終わらないの魅力

壮大な世界観とグラフィック

『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』は生命を創造し、シンギュラリティ(技術的特異点)を越えた先にある人類文化の滅亡・人類のさらなる進化をシミュレーションするゲーム。中盤からはSF要素がふんだんに入ってくるのでストーリー的には好き嫌いが分かれるかもしれませんが、NHKやBBC特番のような壮大な生物たちの進化の物語はまさに圧巻です。

新しい生命が想像すると、誕生の特別グラフィックが再生されます。画面上の操作パネルの山アイコンや川(水?)アイコンでそれぞれの地域に住んでいる生き物たちの様子を観察することも出来ます。

新しい生物が生まれた時にはささやかな達成感と喜びが。自分がエントロピーを使って作り出したり、肺や脳を与えた生き物たちを見ていると「もしも神様という存在がいたとしたら、こんな気分だったのかな~」と思ってしまうくらい。初めて出来た生き物らしい生命の“クラゲ”と、このゲーム内では初の哺乳類“ウサギ”がフィールドに登場したときは感動さえ覚えました。

ローポリゴン風の柔らかいグラフィックで描かれた世界に生きる、作り出した生物たちを眺めていると、しみじみほのぼのした気分になってきます。

ちなみに進化ツリーを進めて人間が誕生すると、石器時代から新石器時代・青銅器時代・鉄器時代・中世と私たちのよく知る歴史を辿っていきます。現代(情報化社会)に入ってから先が制作者の描きたかった世界のように感じますが…個人的には原始時代までくらいが好きです。癒しを求めてゲームをプレイするのならば現代を連想させない太古ロマン時代の方がしっくりきました。

ただ、ゲームとしては先に進めたくなってしまうのが困るところです。プレイヤーの皆様方はどうなのでしょう…何週も繰り返す前提のゲームなので、火星工場とかまでガッツリ進められているのでしょうかね。

壮大で柔らかいBGM

ストーリー的にはSF系シミュレーションゲームと言っても良い『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』、癒し系のタグを付けさせて頂いているのは壮大な世界観とグラフィックに加えてBGMが良いためです。惑星に存在する生命体をいちから作る――というゲームのテーマにもぴったりと合ったスケール感のあるクラシック系BGMが再生されます。

何をするわけでもなく普通に生きている、自分が貯めたエントロピーで誕生した生き物達。落ち着いてゆったりとしたBGM…音楽を再生しつつ眺めているとリラックス効果があるのか眠くなってくるほど。個人的に通勤電車の帰りで、イヤホンを付けながらプレイする勇気はありません。寝落ちしそうです(笑)

勉強にもなる豆知識

『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』は地球の歴史を辿っていくシミュレーションゲームとして秀逸なだけではなく、ゲーム内で紹介される豆知識・雑学の類も見ごたえがあります。“地球上で最も正確な人間の進化ゲーム!”と謳っているだけあって、人間だけではなく地球の歴史も結構しっかりと書かれています。

原子と分子が結合したアミノ酸が生命の原材料、大航海時代の発展に貢献したカラベル船、産業革命など学校で習ったような気がする情報も多く登場します。また、青銅器時代のガラスの作り方・傘が存在していたなどのトリビア、偉人の言葉などが登場することもありますよ。

ゲームや国内情報番組は中世~近世が多いんだよな…という自分のような古代好きにも嬉しい情報が結構あります。ゲーム内の説明はところどころ日本語が微妙なので、気になった単語をgoogleで検索して見たりすると勉強にもなりますね。学生さんのテストに役立つかは定かではありませんが、確実に雑学知識は増えます。歴史の流れもなんとなく掴めます。

ついでに、たまにですがナレーションボイスが入ることがあります。ゲーム内はすべて日本語化されていますがナレーションボイスは英語(※字幕が出ます)。この英語が英会話教材かというくらいに聞きやすかったりします。英会話学習になるほどナレーションはありませんが、単語の1つ2つくらいは覚えられるかもしれません。

強制広告が無い

『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』の良いところ、最後は無料アプリに多く見られる広告がほとんどないという点を紹介しておきます。数アクションごとに動画広告が強制的に立ち上がるイライラ感とは無縁のアプリです。

広告を見る必要性があるのは、基本的にゲーム進行速度(資源獲得速度)を2倍にしたい時のみ。これも突如宣伝が表示されるわけではなく、自分で倍速モードをタップすると「ダーフィニウムを使うか、無料広告を視聴するか」を選択する画面になり、無料動画視聴を選んだ場合にのみ再生されます。

自発しない限り広告は表示されませんので、時間をかけてまったりプレイするという方は広告ゼロでプレイも可能ですよ。ちなみに課金要素もほぼありません。ダーフィニウムというアイテムを購入することはできますが、これを何に使うかと言えばやっぱりゲーム進行速度(資源獲得速度)のアップ。超特急で目的の生物をアンロックしたい方以外は、基本的に必要ありません。

個人的なアプリ評価・まとめ

結構色々なゲームアプリを調べていたつもりだったのですが、自分がアプリゲームにはまる以前からリリースされていた『特異点への細胞 ~進化は決して終わらない~』は盲点でした。たまたま何かのピックアップ紹介で出会えたことに感謝、Google play累計ダウンロード数1000万以上&レビュー評価平均4.5と高く評価されているのが納得のアプリでした。

2020年に入ってからもバージョンアップがされており、新しい生物などが追加されているのも嬉しいポイント。大ヒットロングセラーアプリなので唐突なサービス終了の危険性が低いのも良いですね。

ちなみに、地球誕生レベルから歴史を追っていくとなると“恐竜時代”もみたいですよね。こちらは「中生代の谷」という専用エリアがあり、メインの進化部分とは分離したポジションとなっています。アンロックした恐竜についての豆知識もそれぞれ用意されていますよ。ローポリの恐竜がウロウロしているのを眺める、これだけでも需要ありそうな…。

個人的な好みとして近未来~SF展開はちょっと苦手(それはストーリーが強く出されているRPGでやりたい)と思う部分もありますが、ゲームとしての完成度は非常に高いです。時間をかければ無課金でも余裕でクリアできる、強制広告表示がない点も素晴らしい。癒しを求めている方、歴史や雑学ネタが好きな方であれば是非インストールしてみてください。

クリッカー・放置ゲームあるあるですが、本編を進めると必要な資源(エントロピー/メタビット)がすぐには貯まらなくなってきます。おそらく一時期飽きて放置する→何かの拍子にまたやりだすんだろうなぁという予感がしています。

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