兵器美少女×本格バトル『エコーズ オブ パンドラ』の内容とプレイした感想

アクション/シューティング

実在する兵器をモデルにした美少女達が登場する、新作スマホゲーム『エコーズ オブ パンドラ – Echoes of Pandora -』。プレイして見ると美少女コレクションゲームではなく、近未来をベースに1940年の西部戦線など時空を移動するSFストーリー、戦略&育成要素も充実した総合的に楽しめるゲームだと感じたので紹介させて頂きます。

エコーズ オブ パンドラ概要

『エコーズ オブ パンドラ – Echoes of Pandora -』とは

『エコーズ オブ パンドラ – Echoes of Pandora -(略称エコパン)』は2020年2月からβテストが行われ、2020年5月28日より正式にサービスが開始したiOS/Android用のSFバトルシューティングゲームアプリ。ジャンルについてはプレイヤーが指揮官となる・シナリオが濃厚なこともあってシューティングRPGなどと紹介されていることもあります。

ゲームとしては擬人化兵器少女“パンドラ”を指揮する指揮官となり、テロ組織と戦うというもの。ざっくり言ってしまうと『艦これ』や『ブルーオース』が戦艦を題材にした海戦ものなのに対し、『エコーズ オブ パンドラ』は戦車などを題材にした美少女キャラクターが戦う地上戦&弾幕ゲーム。車種・兵種によって得手不得手や特有のスキルがあるのでそれを考慮しながらデッキを組み、シューティングアクションプレイで敵を倒していくことがメインになります。

ちなみに、配布・運命元は“EYEDENTITY GAMES JAPAN INC.”となっていますが、wikipediaによると開発したのは“成都金角網絡科技有限公司”という中華人民共和国に本社を置く企業のようです。とは言え、に本国でだいぶ前からリリースされていたものではなく、日本で先行リリースされています。本国となる中国でも2020年度中にはサービスを開始する予定だとか。

エコーズ オブ パンドラの世界観とストーリー

『エコーズ オブ パンドラ』は時空を超えてテロ組織と戦うSF系ストーリーです。

世界観・バックグラウンドストーリーは

22世紀、科学技術のボトルネックを突破した人類は
人工知能、機械人間、時空間移動などの技術を実現した。

しかし、自らの利益や欲望のため時間領域で好き放題するものは後を絶たない。

そんな中、敵対勢力「SPHINX」は20世紀最大の世界大戦の歴史を書き換え、
未来の転覆を目論んでいた。
度重なる歴史改ざんを防ぎ、時空秩序を守るため、​
時系列安全司令部「TLSC」が設立される。

指揮官の君は、人型兵器「パンドラ」の少女たちと共に、
人類の未来や歴史を守るため、時空を超えて平和のために立ち向かう。

――指揮官、私と一緒に世界を守ってくれますか?

引用元:エコーズ オブ パンドラ

と紹介されています。

ゲームの雰囲気や世界観の設定は公式PVが分かりやすいかと。

アプリをインストールしてプレイ開始時に流れるオープニングムービーもまんまコレでした。言い換えると、このPV兼オープニングムービー以外のバックグラウンドストーリーは明かされていません。

ゲームをプレイしていく中で会話の端々に『エコーズ オブ パンドラ』の世界の歴史、常識などが登場してきます。プレイヤー(指揮官)は記憶を失っているというお決まりの設定なので、キャラクター達が色々と教えてくれるわけです。この手のゲームにしては珍しいんじゃないかなというくらいにストーリーもしっかりしているので、ゲームのカテゴリーも“バトルシューティング”だけではなく“シューティングRPG”と付けられることがあるのではないかと思います。

ゲームシステムと面白さ

地上兵器をモチーフにしたキャラクターが戦うSFバトルシューティングアプリ『エコーズ オブ パンドラ – Echoes of Pandora -』。世界観などはアプリインストールページでも簡単に紹介されていますが、ここからは実際にプレイしてみた感想も交えてゲームシステムや面白いと感じた部分を紹介していきます。

シューティングバトル×戦略要素

『エコーズ オブ パンドラ 』のメインと言えるのがシューティングバトル。流行りのMMORPGのように写実的な3Dキャラクターが動き回る・カメラアングルがぐるぐる切り替えられる…ということは無いですが、その分シンプルで操作性も良いです。

バトルステージは戦う敵キャラクターを選んだり、アイテムやヒントを獲得するマップ画面・シューティングバトルを行うバトル画面の二部構成になっています。

まず、こちらがフィールド画面。
青っぽい色で表示されているマス目は支援部隊などの見方やキーパーソン・アイテムなど有益なもの、赤っぽい色で表示されているのが敵です。

それぞれのシンボルをタップすることでイベントが開始したり、敵の情報が表示され「出撃」するかを選ぶ画面が表示されます。赤フィールドのシンボル(敵)に接触したりタップしたりしてもいきなり戦闘開始とはなりませんが、時々何もないマス目でも“遭遇戦”が起こります。

そのほかに“ソースファイル”というメモ書きのようなものも発見できます。“ソースファイル”には『エコーズ オブ パンドラ 』の世界の歴史であったり、使用されている言葉の意味などが載っていました。設定ファイルのような感じですね。ゲーム開始当初はゲーム内用語が多くストーリーが分かるような分からないような部分があるのですが、プレイしながら“ソースファイル”を読んでいくと物語にもはまっていきます。

 

シューティングバトル画面上からのアングルに固定。
マップ上を動き回りながら攻撃します(通常攻撃はオートがデフォルト)。

スキル発動時もスキル名とキャラクターの立ち絵は表示されるものの、演出は控えめ。グラフィックとド派手なスキル演出が売りの『メルオラ』などと比べるとシンプルで地味ですが、アングルによって被って見にくいという事もなくプレイしやすいです。

『エコーズ オブ パンドラ 』はただ回避してゲージが貯まったらスキルを放つだけではなく、戦況に応じてフォーメーションを変更することもできます。敵のせん滅だけではなく、アイテム回収・護衛(味方救助?)などのミッションも。操作が苦手な方でも楽しめますが、スマートに勝とうと思えばゲーム性が高い…バトルのバランス感は良い部類だと思います。

ちなみに、チュートリアルを進めると早めの段階でオートプレイも解禁に。
オートプレイは複数の目標を破壊する「起動モード」と、目標を1つずつ着実に破壊していく「攻撃モード」の2パターン。回避率はよろしくないのでギリギリのバトルだと辛いですが、周回くらいならほったらかしでも倒してくれます。

デッキ編成も重要

『エコーズ オブ パンドラ 』はアクションゲーム的な腕前だけではなくデッキ編成と後期の育成要素も大きなポイントとなっています。キャラクターには隊長機・歩兵・重戦車・中戦車などの兵種が設定されており、戦車系のキャラクターは地雷を撤去できない・ヘリに対しては対空性能のない兵種の攻撃が届かない、という縛りもあります。

このため『エコーズ オブ パンドラ 』でデッキを組む(編隊する)ときには地雷の多いフィールドでは歩兵キャラを入れよう、なども考える必要があるわけです。スマホゲームだと高レア度・高レベル順で上からデッキに入れてしまえば勝ててしまうゲームもあるので、個性があって良いですよね。

兵種には下記の7つがあり

  • 隊長
    デッキ枠が別
  • 歩兵
    移動速度が速い/地雷除去
  • 軽戦車
    移動速度が速い/夜間バトルが得意
  • 中戦車
    バランス型/対空攻撃が得意
  • 重戦車
    防御力特化/移動速度は遅い
  • 自走砲
    火力特化/ロックオンした敵のみ攻撃
  • 支援
    デッキ枠が別

となっています。兵種が隊長のキャラクター数は現時点では少なく、支援キャラクターはデッキ枠が別に設けられています。隊長+どのような4人で部隊を組むかが個性が出るところでもあり、その部隊もしくはプレイヤーの得手不得手が分かれるところでもありそう。

兵種に加えてキャラクターにはそれぞれスキルもあります。アクション・シューティング系のゲームが得意な方であれば高火力系のキャラクターでデッキを組んでも良いですし、操作に不慣れで回避が上手くできない場合は回復系スキルのあるキャラクターを入れる、などプレイスタイルによっても適したデッキ編成が変わるように感じます。

多彩な美少女キャラクター

『エコーズ オブ パンドラ – Echoes of Pandora -』の魅力と言えるのがミリタリーな兵器少女。全パンドラにボイスが用意されており、CVも渕上舞・高橋李依・大橋彩香・小野早稀などなど出演作の多い声優さんたちが担当されています。

パンドラと呼ばれる彼女たちは“A-Human”と呼ばれる半機械化された人間に、兵器のデータを合成して作られた半人造人間のような存在です。兵器擬人化美少女と紹介されることもありますが、戦闘画面を見て頂くと分かるように戦車に乗っていたりするので、兵器モチーフという感じでしょうか。ちなみに素の人間のままでは時空を越えられないという設定もあるので、主人公(プレイヤー)も“A-Human”になったところがゲーム開始時。

パンドラたちは兵種だけではなくモチーフになった兵器の所属国も適用されており、日本、ロシア、アメリカなどそれぞれの国の個性もほんのり持ち合わせています。もちろん性格も個性的で、かつ日本の女子高生のような娘から、ザ・ミリタリーなビジュアルであったり、スチームパンクっぽい服装だったりと見た目も様々。キャラ立ちがはっきりとしているので、ストーリーモードが賑やかで楽しいですよ。

美少女キャラクターが売りのゲームの例に漏れず『エコーズ オブ パンドラ』もコスチューム機能が搭載されています。下のラインちゃんはコスチュームというよりは脱いだ版という感じですが(笑)

育成コンテンツが豊富

やり込み要素十分なバトル・デッキ編成に加えて『エコーズ オブ パンドラ』は育成要素も豊富

キャラクター(パンドラ)の育成要素としても

  • アップグレード(レベルアップ)
  • 強化(パラメーター強化)
  • ランクアップ
  • スキル(スキル強化)
  • 装備

この5つの項目があります。
加えて「タレントポイント」を消費してマス目を進めていく“タレント”という強化ツリーのようなものもあり、一本道ではなく自分で選んで強化していく楽しみもあります。

更に装備品に関しても

  • アップグレード(装備のレベルアップ)
  • 装備強化(全体的なステータス工場)
  • 装備改造(選択したステータスを向上)
  • 装備突破(装備の☆ランクをアップ)

と4つの強化要素があります。
育成部分でもやりこみ要素はたっぷりですね。育成コンテンツの数が多く、名前も独特なものがありますから、最初は訳が分からない部分もあるくらいです。

ほっこり箱庭要素もアリ

他のゲームでも搭載されていることが多い箱庭要素。もちろん『エコーズ オブ パンドラ』にもパンドラたちが過ごす“兵舎”というコンテンツが用意されており、指定したパンドラに部屋で過ごしてもらうことで好感度が上がります部屋に置く家具もカスタムできますし、兵舎についているキッチンではパンドラを選んで放置しておくだけで資源も生産してくれます。

6/20に好感度が最大になったパンドラと「誓約」を行える機能追加も発表されました。他のゲームで言う“結婚”システムですね。「誓約」を行うことでキャラクターのステータスがアップするほか、一部のキャラクターではウェディングドレス姿のアバターも獲得できます。これは高感度上げるしかないですね…!

リセマラ不要?! 初回ガチャは無限引き直し

ゲームアプリの定番と言えば、チュートリアル後のガチャで高レア度・お目当てのキャタクラーをゲットするために行うリセマラ。中には丸一日リセマラに費やすという猛者もいらっしゃいますが『エコーズ オブ パンドラ』の場合は、初回十連ガチャは無制限にひき直しが行えます。

SSRは下部に表示されている5体の中から1体のみという縛りはあるものの、10人の中にSSRキャラが入っていない場合もあります。パンドラは

  • 黄色の枠→SSR
  • 紫色の枠→SR
  • 青色の枠→R
  • 色なし→N

となっているので、黄色1枚+紫が複数出るまではひき直すか、攻略サイトで欲しい兵種やスキルのキャタクラーを調べておくと良いと思います。数秒で引き直しが出来てしまうので、ある程度欲しいキャラが揃った状態になるまで頑張ってみましょう。

 

エコーズ オブ パンドラのレビューと感想

アプリストアのレビュー傾向

2020/5/28から正式配信を開始した『エコーズ オブ パンドラ – Echoes of Pandora -』。7月10日現在のアプリストア内での評価は

  • App Store:星5つ中3.8(評価件数499件)
  • Google Play:星5つ中4.3(評価件数782件)

となっています。androidの方がレビュー数が多く、平均評価も高いのはちょっと珍しいような気がしますね。高評価・低評価それぞれ多いレビューをいくつか紹介します。

高評価レビュー

  • キャラが可愛い
  • オート機能でプレイしやすい
  • リセマラしなくてもSSRが手に入る
  • ストーリー設定が深い
  • デッキ編成やフォーメーションなど戦略要素がしっかりある

低評価レビュー

  • チュートリアルが不親切
  • バグが多い
  • 運営の対応が良くない
  • ガチャ排出率が低い(最高レア度3%)
  • スタミナの燃費が悪い

プレイ感想・感じたメリットデメリット

地上戦という点では変わっていますが、ゲームシステムやゲーム内コンテンツはよくあるミリタリー美少女系アクションアプリとほぼ同じ。なのですが、チュートリアルが大雑把・コンテンツが解放されるたびに細切れに入るので、同様のゲームをプレイしていないと分かりにくいように感じました。自分で「?」をタップしてどういうコンテンツか確認してねというような部分も多いです。

また、デッキを組むときやパンドラ一覧の画面では兵種・スキルが表示されません。タイプは絞り込みをかけることで絞ることが出来ますが、詳細表示に切り替えてもスキルは表示されません。「回復スキル持ちをデッキに入れたい」となるとカード詳細画面を開いて確認するのが少し面倒。

iphone11でプレイしましたが、突然アプリが落ちたことは今のところありません。バグや操作性に対してのマイナスレビューが結構ありますが、機種による部分もあるのではないかなと。あとフィールドを移動して敵をタップして…とステージのプレイは良く言えばしっかり、悪く言えば時間がかかります。

キャラクターは個性的で可愛いですし、ストーリー部分がしっかりと存在しているのは個人的に評価している点です。美少女キャラコレクション×アクションだけではなく物語も欲しい! という方には間違いなくおすすめ。コンテンツに目新しさはないもののやりごたえも十分。ガチで走る場合には別の不満があるのかもしれませんが、エンジョイ勢としてプレイする分には楽しいゲームです。

とりあえず継続してプレイさせて頂く予定(レベルが上がって強化やサブミッションなどが難しくなったらまた考えますが)。基本プレイは無料、個人的には結構面白いゲームだと思いますので、気になった方はとりあえずプレイしてみることをお勧めします。

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