ポイントサイト、ポイント交換サイト、どちらを調べていても名前が出てくる「Gポイント」。20年以上もポイ活関連サービスを運営されている老舗で、ポイントのおまとめ・お小遣い稼ぎ両方ができることから使用されている方も珍しくないサイトです。
知名度は高いのですが、やっていることが手広すぎて「どんなサイトか」がイマイチ掴みにくいGポイント。今回はGポイントのサービス内容やメリット、デメリット、筆者がどんな場面で使っているかを紹介します。辛口めに不満まで包み隠さずレビューしました。
Gポイントの概要と安全性について
Gポイントとは
Gポイントはポイントサイトであり、ポイント交換サービスでもあります。
人によってどちらで紹介しているかは違いますが、両方とも間違っていません。
ポイントサイト(お小遣いサイト)と呼ばれる、サイト経由のお買い物やモニター参加などを行うことで広告費の一部がポイント還元される仕組みになっています。貯まったポイントは銀行振込や各種ギフトカードに交換するなどして利用できます。
また、一般的なポイントサイトは、自社のサービス利用によって貯めた独自のポイントを交換することのみが可能です。しかし、Gポイントは他社(ポイントサイト、アンケートモニターサイト、クレジットカード等)のポイント交換先にもなっています。Gポイントにまとめて、元サイトの交換先にはないものへ交換したり、手数料を浮かせたり出来るポイント交換サイトでもあるのです。
そんなGポイントの運営会社はジー・プラン株式会社。
会社名だけポンと聞いても聞き馴染みがないかもしれませんが、ビッグローブ株式会社の連結子会社で、主要株主には三井住友カード株式会社も名を連ねています。元々、三井住友カード株式会社や住友商事株式会社による合併事業としてスタートした企業なのだそう。更に言えば、現在ビッグローブ株式会社はKDDIグループ会社。つまりGポイントはKDDIグループのポイントサービスだと言えるわけです。
設立・サービス開始も2001年からと、Gポイントは既に20年以上の運営歴があるサービス。最初はポイント交換サービスとして始動しているからこそ、ポイント交換が充実しているわけです。ポイントサイトの場合だと、直接振り込みやギフトコード化は行えず、交換先がGポイントやPeXのみってサイトもありますものね。
Gポイントは実績・運用歴・ネームバリューがあるためか、中途半端なポイントサイトよりも、ポイント獲得案件数も多いです。色々な使い方ができて、充実していますね。
Gポイントのサービス概要
Gポイントの運営会社・サービス概要について要点をまとめました。
細かいサービス内容や特徴については、後記のポイント交換・ポイントを貯める、にて詳しくご紹介します。
運営会社 | ジー・プラン株式会社(G-PLAN INC.) |
設立 | 2001年2月 |
レート | 基本は1G=1円(1ポイント=1円相当) |
Gポイントに交換可能なポイント数 | 約110種類 |
ポイント交換先 | ギフト券 電子マネー 大手ポイント 現金交換(銀行振込) 仮想通貨 募金 |
交換手数料 | 無料~交換額の10% |
ポイント有効期限 | 最後にGポイントを交換、取得もしくは利用した日より12ヶ月 |
最低換金額 | 概ね100G → 100ポイント~ (※BIGLOBEの利用料金支払い、募金のみ1G→1円から可能) |
独自のポイント獲得コンテンツ | ゲーム ビンゴ アンケート 口コミ Infoseekニュースの閲覧 モニター 商品購入/ショッピング サービス申し込み など |
利用可能な年齢 | 満18歳以上、もしくは満12歳以上で保護者の同意を得ている方 |
スマホアプリ | Androidのみ「Gポイント My Home」が有 |
参考元:企業情報|ジー・プラン株式会社
Gポイントの安全性について
ポイントサイトなど、個人情報が絡むサイトを利用する時に気になるのがサイトの安全性ではないでしょうか。信用できない企業である日トンズラされても困りますし、個人情報が流出したなんて言われても困ります。Gポイントが安全なサイトかを考えてみましょう。
企業としての信頼度
Gポイントは、KDDIグループ、ビッグローブや三井住友カード株式会社を親会社としています。どこも有名企業ですから、系列サービスであるGポイントも詐欺サイトである疑いはありません。系列企業の名前や信頼を落とさないように、しっかりと運営されているでしょう。
また、Gポイントは2001年からサービスを提供しており、20年以上も運用されているサイト。会員数も400万人超えと公表されています。まだポイント交換サイトが一般的ではない時代から、ずっと安定してサービスを提供してきたこと、誰もが知る有名企業がバックであることも、信頼感の高いポイントサイト/ポイント交換サイトであると言えるでしょう。
画像元:https://www.gpoint.co.jp/aboutg/
個人情報管理・ポイントサイトとしての信用
個人情報の安全性についても、Gポイントは十分に配慮していることがうかがえます。
安全性の目安として、わかりやすいものにSSLというインターネット上でやりとりされる情報を暗号化技術があります。URLがhttpsから始まるサイトはSSL導入済み。なのですが、今やSSLは当たり前です。むしろSSLではなくURLバーに警告が出るようなサイトのほうがレア。正直、SSL化されている=個人情報管理万全、なんて思わないほうが良いです。
ですので、それ以外の部分からも個人情報の取り扱いや運用をどうされているか見る必要があるのです。代表的なものには
- プライバシーマークの有無
- TRUSTe取得
- ISMS認証取得(第三者機関によるセキュリティ基準評価)
- 日本インターネットポイント協議会(JIPC)加盟
- 電話認証(不正アクセス・なりすましの検出)
などがあります。
Gポイントはプライバシーマーク取得済・電話認証あり・JIPC加盟済です。
さらにフッターにある「Gの安心宣言」というバナーからはサイトポリシー、個人情報保護指針など独自のルールも掲載されています。細かすぎるほど ポリシー(方針・規定)が明記されていることは、ユーザーに対して真摯に向き合っていると捉えることが出来ます。細かく読む方はそういないでしょうが、わかりやすくこういった情報が書かれていることも、一つのサイトの信頼度評価ポイントです。
プライバシーマークとは、個人情報の取扱いに関する指針を定めて管理していることを認証する制度。一般財団法人 日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が日本産業規格「JIS Q 15001:2017 個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」をベースにした審査基準によって個人情報の取り扱い・運用が適正化を評価し、認められれば事業者に番号付きのプライバシーマークの掲載が許可されます。
簡単に言ってしまえば、自称ではなく第三者が「適正に個人情報を保護・運用していると認めた証」です。一度取得すると永年使えるものでもなく更新が必要ですし、取得にはお金もかかります。取り消されずずっとプライパシーマークを保持しているというのは、それだけの労力とお金をかけている=個人情報に気を配っていると受け取れるわけです。
このようにGポイントではセキュリティ面も意識されることがうかがえます。親会社や運用歴による安心感もあり、日本インターネットポイント協議会(JIPC)加盟にも加盟されている老舗サイトですから、安全性については問題ないでしょう。
Gポイントのポイントについて
Gポイントのポイントレートは?
Gポイントのポイントは、基本的に1ポイント(サイト表記上は1G)=1円相当。
画面に表示されている「G」を「円」に置き換えてOKなので、わかりやすいですし、良心的に感じます。10P=1円とかだと、桁数の多さに一瞬喜んで我に返るなんてこともありますしね。
とはいえ、1ポイント(1G)がいくらになるのかは、厳密に言えばポイントの交換先によって変わってきます。交換先によってはAmazonギフト券98G → 100円分、Google Play/App Store & iTunes ギフトカードは490G → 500円分など少しお得なレートも用意されています。
どこのサイトがお得、などと紹介されていることもありますが、結局は希望の交換先・一回に交換する金額平均を考えつつ、交換レートと手数料を見合わせて自分で考えるのが一番間違いないです。
Gポイントに有効期限はある?
Gポイントの有効期限は「最後にGポイントを交換、取得もしくは利用した日より12ヶ月」です。個々のポイントに有効期限があるというよりも、保有Gポイント数に12ヶ月間変動がなければ消滅する、と考えると良いのではないでしょうか。ポイント数に変動さえあれば半永久的に利用できます。
Gポイントはポイントサイトとしての機能もあるので、サイト経由でのショッピングやサービス申し込みをすることでポイントを獲得できます。ポイント交換専門のサイトよりも、所有ポイント数を動かすのは楽ですね。
また、サービスを利用しなくても、トップページからInfoseekニュースを12件見る、Gランキングでおすすめアイテムを回答する、どちらかで1Gを獲得できます。この方法を使えば、ログインしたついでに期限を伸ばすことが出来るでしょう。
そのほかに、メルマガ配信を許可していれば、メールクリックでGポイントが貰えます。メルマガクリックを定期定期にしていれば、そう有効期限を意識せずともポイント消滅のリスクは回避できそうです。
Gポイントのポイント交換について
ポイントの最低交換額は?
Gポイントのポイント交換可能額は、交換先によって異なります。
お安いもので100G(100円分)から、銀行振込などは500G(500円分)からと他ポイント交換サイトと同じような設定。そのほか系列サービスと言えるBIGLOBEの利用料金支払い、募金に関しては1G→1円分から交換可能です。
Gポイントの交換先は?
Gポイントはポイント交換サイトとして長く運営され、提携先・ポイント交換先の多さには定評があるサービス。
- 各種銀行振込
- 主要電子マネー(nanaco,waonなど)
- ANAマイル,JALマイル
- アマゾンギフト券
- App Store & iTunesギフトコード
- スタバやタリーズなどのポイント
- QUOカードPay
などなど、オーソドックスな交換先であればほぼ網羅していると言っても過言ではないでしょう。
それもそのはず、Gポイントは“交換先が豊富”である強みを生かして、120種類以上の人気サービスと交換可能な『Gポイントギフト』なるサービスもあります。Gギフトコードを受け取った人は、カタログギフトを選ぶような感覚で、自分が受け取りたいポイントもしくは現金に変換して使えるという仕組み。Gポイントの交換先が豊富だからこそ提供でき、需要があるサービスですね。
Gポイントの交換手数料は?
Gポイントの交換手数料は0%~10%。
ちょっと複雑で、交換する金額の○%という形で手数料が設定されています。
交換額が大きくなればなるほど、手数料が高くなる仕組みなんですね。
【例:ゆうちょ銀行(交換手数料10%)の場合】
- 500Gを500円にする→手数料50円
- 10,000Gを10,000円にする→手数料1,000円
う~ん……手数料が高い。
交換手数料を浮かせるためにポイントを合算しよう、と思っている方には有り難みの薄い仕組みですね。
ただ、Gポイントには「手数料還元サービス」というシステムがあります。
これはGポイントサイト上にある「手数料還元サービス対象」という広告を使用することで、規定の手数料(だいたい5%)が後日ポイントバックされるシステム。
各案件ごとに、交換手数料還元対象かが明記されています↓
この「手数料還元サービス」、Gポイントに掲載されている多くの案件が対象となっています。ありがたいことに、楽天やYahoo! でのお買い物でもOKなので、実際にかかる手数料は5%以内で収められることが多いです。正直な話、ポイント還元率はモッピーやちょびリッチなどポイントサイトとしてのみ運営されているサービスのほうが良いです。あまり差が開かない、お安めのお買い物でGポイントを使うと良いでしょう。
ともあれ、ほとんどの交換先は実質交換手数料0%~5%。
先程例に挙げた、交換手数料が高めのゆうちょ銀行でも、下記のような計算になります。
【例:ゆうちょ銀行(交換手数料10%/手数料還元5%)の場合】
- 500Gを500円にする→実質手数料25円
- 10,000Gを10,000円にする→実質手数料500円
ポイント→銀行振込の手数料はだいたい500円が相場。
1万円分以下で交換する場合は、Gポイントを使ったほうが手数料がお安くなる可能性が高いですね。2000円分を交換すると場合の手数料は100円、相当お安いと思います。
ポイント交換のメリット・デメリットまとめ
メリット
- ポイント交換の提携先が非常に多い
- 少額交換の場合は、他社よりも手数料が安いケースが多い
- サービス利用で交換手数料還元が受けられる
デメリット
- 交換額に応じて手数料が増える(高額交換の場合は他社よりも高くなる)
- 交換手数料還元は後ほど還元されるので、交換時には手数料分のポイントが必要
Gポイントはポイントも貯められる⁉
ポイント交換サイトとしてではなく、ポイントサイトとして「ポイントを貯める」機能も充実しているGポイント。ちょっとメニューの区分が独特なので、そこも合わせて、どんな「貯める」コンテンツが用意されているかを紹介します。
登録応募モニター&アンケート
新しいもの好きな方はモニター(テンタメ)
Gポイントサイトのメニューには、モニター案件っぽい項目が2つあります。
- 応募登録:サービス利用
- モニター:テンタメ
という形になっています。
名前だけで見ると「応募登録」は新商品などのモニター案件やキャンペーン応募のように見えますが、クレジットカード発行から中古品買取などのサービス利用まで様々な案件が入っています。モニター応募は案外少ないです(笑)
ですので、モニター参加をしたい方は「モニター」項目にあるサービスが主になるでしょう。ここはテンタメとの連動エリア。競争率が激しく、締め切られてしまっていることも多いですが、うまくいくと実質無料で商品をゲットできます。
アンケートは微妙……
Gポイントにはアンケートコンテンツもあります。
お金をかけず無登録でポイントを貯めたい方には心強いサービスのアンケート。Gポイントで配信されているアンケートは、回答に時間のかからないミニアンケート。サクッと答えられるのはとても良いです。
ですが、個人的に気になるのはポイント付与率。
1つのアンケート回答で貰えるのは大体3スタンプ。スタンプは10スタンプを貯めると1G(1円相当)に交換されます。つまり、1アンケート回答で得られるのは0.3円です。ポイントを貯めてお小遣いを作る!という目的であれば、マクロミルなどを使ったほうが間違いなく貯まります。
Gポイントではポイントの獲得・利用でポイント有効期限が伸びます。アンケートはポイントの有効期限を伸ばすために使う、くらいの感覚で捉えた方が良いと思います。数十分以上かけてアンケート回答をするのなら、単価の高いサイトで行うことをお勧めしたい。
ショッピング/サービス利用
Gポイントを経由して楽天市場などでネットショッピング・ふるさと納税をして、ポイントを獲得したい場合は「お買い物」から探してみましょう。有名ネットモール、大手ショップのオンラインショッピングはかなり網羅されています。旅行サイト系も多く、様々なサイトでポイントの2重取りができますが、他ポイントサイトよりも還元率が低いものも目立つので注意が必要。
「応募登録」は応募や登録に限らず、クレジットカード発行から中古品買取などのサービス利用まで様々な案件が入っています。一般的にサービス利用と言われるようなポイント獲得案件は、ほぼこの「応募登録」内に突っ込まれています。「高還元サービス」は、その中から還元率の高いオススメ案件がピックアップされている形です。
そのほか
その他にGポイントでポイントを貯められるコンテンツとして「ゲーム」「口コミ」「Gランキング」などがあります。ゲームは、他社ポイントサイトでもよく見かけるミニゲーム(ブラウザゲーム)中心のラインナップ。ガチャやくじ、もぐらたたきのようなアーケードゲームなど種類は色々ですね。
ただ、残念ながらゲームもスタンプ制。プレイしても基本的に得られるのは1円未満で、スタンプを貯めてやっと1G(1ポイント)になります。ゲームが好きな方であればスキマ時間に楽しみつつポイントを増やせますが、ポイントを貯めようと頑張ってトライしても挫折することが多いでしょう。自分はほぼ手を付けていません。。
個人的にオススメなのが「口コミ」と「Gランキング」。
どちらも、用意されている質問に対してオススメのアイテムや場所を回答するだけで1G(1ポイント)が貰えます。
ゲームやアンケートで頑張ってスタンプを貯めるよりも、自分が回答できる質問があれば短時間ですぐポイントが得られますよね。「Gランキング」の方では、質問を作成すると1問につき10G(10ポイント)が貰えます。これは嬉しい。
しかも、複数の系列サイトから受付中の質問が表示されているので、数も膨大にあります。自分が回答できる質問が見当たらない…ということはまず無いでしょう。Gポイントのアンケートは完全放置していますが、「口コミ」と「Gランキング」への回答はちょいちょい参加しております。
ポイントサイトとしてのメリット・デメリットまとめ
メリット
- 交換手数料をサイト内で貯めることが出来る
- 会員グレードでポイントが増量する
- 無料、クリックのみでポイントを獲得出来るコンテンツもある
デメリット
- 際立って還元率の高い案件はない
- 他ポイントサイトよりもポイントが還元が低い
Gポイントの個人的評価
Gポイントは、ポイント交換サイトとしては非常に優秀だと思います。
他のポイント交換サイトと比較する場合は、自分の利用したいサービスと提携しているかはもちろんですが、「どのくらいの金額を交換する予定か」も考えると良いでしょう。
これはGポイントが「交換手数料は交換額の○%」という方式を採っているためです。ポイントをガッツリ貯めていて大量交換したい方は、金額に応じて手数料が上がるため高くなってしまう可能性が大。「1回の交換につき手数料〇〇円」という方式を採用している交換サイトのほうが、お得に交換できるでしょう。反対にコツコツとアンケートなどでポイントを貯めていて、500円や1000円単位で交換・マネー化したい場合は手数料がお安くなることが多いです。
サービスを利用してお小遣いを貯めるための“ポイントサイト”として見ると、Gポイントさんには申し訳ないですが、個人的には微妙なポジション。ポイントの有効期限延長や手数料還元など以外の目的で利用しようとは思いません(興味のあるサービスによって印象は違うのかもしれませんが)。
Gポイントにあるポイント獲得可能な広告数について不満はありませんが、獲得可能ポイントが少なく感じる場面が多くあります。高還元サービスでピックアップされているカード発行などもモッピーやちょびリッチの方が大盤振る舞いしてくれているので、正直あまり利用したことは無いです。
Gポイント=ポイントまとめ・交換サイトとして自分は利用しています。