2020年8月にリリースされた、ハムスターが主役の癒し系シミュレーション『ハムスタービレッジ』。しっかり作られているほのぼの系ゲームのニューリリース数は少ないので、気になっていたゲームです。ゲームシステムやプレイ方法、プレイしてみての感想を紹介させて頂きます。とにかくハムスターが可愛らしく、グラフィック面も優秀なゲームですよ。
ハムスタービレッジ概要
アプリ概要
『ハムスタービレッジ』はハムスターの住む島を開拓していく、iOS/Android向け箱庭系シミュレーションゲームです。基本プレイは無料で、村づくりだけではなく色々な柄・コスチュームのハムスターをコレクションする要素もあります。ゲームの系統・基本的なプレイ方法については『ペンギンの島』や『特異点への細胞』などと似ており、箱庭育成系シミュレーションゲームとしてはオーソドックスなタイプ。
日本語版正式リリース開始は2020年8月26日で、配信元は“NLABSOFT Co., Ltd.”さん。『2048』シリーズを手掛けている韓国のゲームスタジオです。『ハムスタービレッジ』以外にもゆるかわ系アプリを配信されていますし、可愛らしい3Dモデリングが得意な印象もあります。配信開始から約一週間の9月1日には既にGoogle Playでの累計インストール数が10万を超えている、隠れた注目作でもありますよ。
ハムスタービレッジの遊び方
『ハムスタービレッジ』は小さな無人島を、たくさんのハムスター達が暮らせるように開拓していくシミュレーションゲーム。ゲーム内でプレイヤーが行うことは非常にシンプルで、ゴールドやハートなどの資源を集める→新施設設置やハムスターを招待することで島を充実させていきます。施設を設置したり、新しいハムスターを呼ぶことでゴールドやハートの産出量もアップしていきますよ。
1.施設を設置・レベルアップ
『ハムスタービレッジ』をインストールして、すぐにチュートリアルで行うことは農場の設置。スクショでも大きく書かれていますが、初期レベルの農場は3秒につき100のゴールドを生産してくれます。
他の施設も同じようにゴールドを使用して建設していきます。建物を設置して時間毎に獲得できるゴールド数を増やし、ゴールドが貯まったらカフェや図書館などの施設をアンロックしていきましょう。農場から先の新施設は、ゲームスタート時の小さな島に土地ごと追加されていきます。新施設を設置すればするほどハムスター達の暮らす島も大きくなっていくというわけです。
例えば下はカフェを設置したとき↓
図書館や銭湯・旅館など、島に設置できる施設は結構個性的。施設を設置するとゴールドの生産量が増えるだけではなく、その施設を使っているハムスター達の姿も見られるようになります。上のカフェにいるハムスターは食事をしたり、鼻ちょうちんを出して寝ていたり(笑)
小さな無人島が拡大して、大きな島や村になっていくのはささやかな喜びがありますし、施設が増えるほどハムスター達の色々な動きが見られるようになっていきますよ。
2.ハムスターを招待しよう
施設を作るのと同時に行っていきたいのが、ハムスターの招待。上記の施設は一定時間毎にゴールドを生み出してくれますが、ハムスターはハートを生み出してくれます。ハムスターの住人が『ハムスタービレッジ』にいることで他のハムスターも誘致できるという…ちょっとリアルさも感じる仕様ですね。
招待できるハムスターには2種類がいます。
ハートを生み出すハムスター
まずは『ハムスタービレッジ』の一般住人(?)のようなハムスター。招待すると一定時間ごとにハートを生み出します。ゲームとして見ると、出来る限りハムスターを増やしていかないとハートが集まらない=村の発展スピードがかなり遅くなってしまいます。どんどん招待していうことでアンロックに繋がります。
島の中では何をするでもなく、自由気ままに生きています。招待出来るハムスターは柄が違うので「うわ、この子可愛い」と嬉しくなることも。沢山のハムスターが遊んでいたり寛いでいたりする画面は癒し効果も抜群。島が賑やかになった方が気分的にも嬉しいですね。
職業系ハムスター
フリーのハムスターとは異なり、施設建設のタブ内から呼ぶことが出来るハムスターもいます。こちらは職業系ハムスターとでも言うべき存在で、作った施設内で働いてくれるハムスター達。それぞれ働く施設に合ったコスチュームも着用いています。
実は『ハムスタービレッジ』では、施設を建設するとゴールドが生み出されますが、最初はゲージが溜まったタイミングで施設をタップしないと作られたゴールドを獲得できません。時間経過のゲージが溜まってしまったら、タップするまでゴールドの算出は停止状態なんです。これは効率が悪いですね。
施設に専属の職業ハムスターを配置すると、私たちがタップしなくてもゴールドを回収してくれるようになります。ゴールドの自動回収化スタート。施設・施設用ハムスターの2つをセットで配置することでゲームを立ち上げていない間もゴールドの回収が行われるようになる、というわけです。放置ゲーム的基盤が出来上がりますから、後は癒されたいときにアプリを開いて、ゴールドやハートが溜まっていたら施設追加・ハムスター招待を行っていきましょう。
施設・ハムスターをレベルアップ
施設とハムスターは一度作成(招待)したら終わりという訳ではなく、アップグレードしてすゴールドやハートの生産量を増加させることが出来ます。『ハムスタービレッジ』もクリッカーゲーム、俗に放置系インフレゲームなどと呼ばれるタイプの仕組みになっており、ゲームが進むほど新施設の設置やアップグレードに必要なゴールドなどの量が増加していきます。
ゴールドを集めるにはただコツコツ貯める、のではなくアップグレードして時間毎の生産量を増やしていく必要があります。そのために施設・ハムスター達のアップグレードも欠かせない要素と言えますね。
ちなみに、ゴールドやハートの単位部分は少しわかりにくいのですが、1000毎に単位代わりのアルファベットが変化していきます。
1000A=1B
1000B=1C
1000C=1D…
という形ですね。
例えば、施設の後半にある“市場”を新設する場合に必要なゴールドの表は79.4I。「I」は9番目のアルファベットですから、プレイ開始時に使われていた「A」の単位からすると文字通り桁違い。これだけのゴールドを貯めるためには、投資と思ってゴールドを使って施設アップグレードを行わないと相当の時間がかかりますよね。
ハムスタービレッジの魅力
ハムちゃんたちが可愛い
『ハムスタービレッジ』の最大の魅力は、何と言っても3Dで表現された可愛らしいハムスター達。二足歩行していたり四足で走っていったり、それぞれの施設を使用していたり…どの姿もとにかくチャーミング。動画を見て頂くと分かるようにものすごいリアルなハムスターという訳ではないのですが、ハムスターらしさ・ハムスターの可愛さが存分に発揮されています。
ハートをゲットするためにタップすると手を振ってくれたりと、アクションが逐一可愛らしいです。シンプルなモデリングなのに、なぜあんなにハムケツが可愛らしいのだろうかと首を捻ってしまうレベル。南国リゾート感のあるウクレレ(?)系のBGMと、あまりうるさくない効果音のバランスもGOOD。何も操作せず、ぼんやり見ていられます。
コスチュームハムスターも
ゲームを少し進めると“コスチュームタマゴを孵化する”という機能が解放されます。卵から出てくるハムスターはとっても個性的なコスチュームを身に着けた、一見ハムスターなのか悩んでしまうようなハムスター。最初に見た時には「ん? ハムスター??」と思ったほどインパクトがあります。
よーく見ると顔がハムちゃん!
卵から出てくるコスチュームハムスターはゴールドとハートの生産量を増加してくれる効果もあります。見た目にもひときわ目立つ存在ですし、コスチュームハムスターも村の中で色々なアクションをしてくれます。コレクション要素でもあるので、より一層ログインして確認するのが楽しくなりますね。
施設が増えるたび癒し度アップ
待ち作り系シミュレーションゲームは施設をアンロックしていき、より立派な村や町へと進化させていくのがゲーム目標です。『ハムスタービレッジ』にもそうした要素がありますが、施設を設置してより多くの資源をゲットするだけではなく“その施設を利用するハムスターを見られる”というメリットもあります。施設が出来るたびにハムスター達がどんなアクションをするか楽しみです。
例えば“編み物屋”が出来ると紡績機を回し車にしているハムスターがいたり。“木こり場”では木こりのお手伝いをしているハムスターがいたり。かと思えば、お昼寝しているハムスターも…。
ゴールドを集めるためにも新施設の設置は必要なのですが、それだけではなく「この施設でハムスターは何をしてくれのかな?」というワクワク感もあります。単純に施設をアンロックしていくだけではないので、飽きてしまうがちな方も結構続けられるかもしれません。
カメラモードが良い感じ!
『ハムスタービレッジ』の基本プレイ画面は設備やハムスターを追加するアイコン、ショップ、お勧めのコスチュームセットなどが表示されています。画面を拡大してハムスターを眺めようとすると各種アイコン等が邪魔になるときもありますが、画面右上のカメラマークをタップすると非表示にすることが出来ます。
おそらくこちらはスクリーンショットを取るためのモード。なのですがカメラ機能と連動することで、小さいハムスター達をカメラのズームを使って眺めているような、独特の楽しさがあります。カメラモード中でもハムスター達をタップしてハートをゲットすることも出来ますよ。
強制広告表示が無い
『ハムスタービレッジ』でプレイ中に勝手に広告動画が表示されることはありません。広告動画を視聴することでオフライン中に貯まったゴールドとハートの獲得数が倍になるボーナスがあるほか、島の近くにあるイルカ・ガラスビンをタップして広告を見ると表示されているゴールドとハートを獲得できます。
広告を見るかどうかはユーザーが好きに決められますし、広告視聴によってゲームを有利に進められるというメリットもあります。広告が嫌というユーザーも、少し動画を見ても資源を早く回収してサクサク進めたいというユーザーも、どちらもストレスなくプレイできる良い仕組みだなと思います。
ハムスタービレッジの個人的評価
『ハムスタービレッジ』はシンプルなゲームシステムで、広告を見るかも任意で決めることが出来ます。ハムスター達の動きも滑らかでほとんどストレスに感じる部分はありません。クエストに広告視聴●回が含まれていますが、気長にゴールドが貯まるのを待てる方なら大量に広告を見る必要もないですし。
ただ一つ欠点を挙げるとすれば、施設の設置・アップグレードが一本道という点くらいでしょうか。アップグレードする順番はユーザーが決められるものの、施設の設置は順番が決まっています。また建つ施設やアップグレードでの変化も全ユーザー共通なので、個性が無く飽きてしまいそうな部分もあります。もう少し施設の外見を選べるなど、ユーザーが設定できる要素がある方が自分は嬉しいです。
とは言え、『ハムスタービレッジ』はまだリリースされたばかりのゲーム。今後のアップデートで機能追加や改善が加わる可能性は高いですし、現時点でもクオリティは十分に高いので期待できそうです。
『ハムスタービレッジ』は毎日ガッツリやり込む系というよりも、隙間時間にちょっとだけ眺めて、施設新設などの操作が出来ればする…というまったりゲーム。サクサク村を発展させていきたいという方はゴールドの貯まるスピードなどが気になるかもしれませんが、一日のちょっとした癒しにスマホに入れておこうという方には良いアプリだと思います。ハムちゃん好きはぜひお試しあれ。