英単語アプリ『mikan』が人気の理由、使い方や機能とは?

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受験生から社会人まで幅広い年代層に使用され、何年間も英語学習アプリランキングでは上位をキープしている英単語アプリ『mikan』。『mikan』が人気の理由と、無料で使える機能・基本的な使い方などを紹介したいと思います。

英単語アプリ『mikan』とは

『mikan』は東京大学の学生が開発したことで話題となり、その使いやすさ・学習効率の良さからDL数が350万人越えまで伸びに伸びたアプリ。リリースは2014年と古いのですが、2020年もアプリ紹介サイトとして大手の“Appliv”さんでも英語学習アプリ(無料)部門で一位に君臨している定番中の定番でもあります。

『mikan』のメリット・優れている点

無料で使える英語学習系アプリは結構な数がリリースされています。人によるのですがアプリって結構新しいものがリリースされると使ってみたくなって、そっちが主力になったりもしますよね。なのに2014年リリースの『mikan』が2020年現在もトップアプリであるのには、いくつか理由があると(個人的には)思っています。

1.無料かつ良心的

有料コースのmikan PROというコースもありますが、基本的な機能は無料

しかも無料版スタディ系アプリにありがちな、全画面にどどーんと広告が出て、数秒間は広告ビデオを見ないと画面が切り替えられない……というようなイライラする現象が起こりません。

もちろん全機能版(有料版)のおすすめが出てきて、何となくクリックしちゃうと無料お試し期間→有料版への自動切換えなんてことも起こりません。

うるさい広告や危なっかしい契約画面が出ない。
しっかりとしたサービスを提供してくれていて、ものすごく良心的です。

2.短時間で学習できる

『mikan』はシンプルなアプリ。
基本設定のまま使うと、4択形式のクイズのような問題が10問を1区切りとして出題されていきます。ポンポンポンと選んでいくだけなので非常にスピーディー。ネイティブの発音付きなので、間違った読み方をして覚えてしまう心配もゼロ。

公式サイトでは一問の制限時間を3秒以下に設定することが推奨されていますから、10問で30秒、アプリの起動やコース選択時間を入れても1分程度でちょっとした学習ができます。通学通勤時間や休憩時間での活用はもちろんのこと、トイレの中でも1セット出来ちゃうくらいです。

一回にかかる学習時間が長いとアプリを立ち上げるのに気合が必要ですが、一分で出来るとなれば使う側も気楽ですよね。使う時間の目途も経ちやすいので、インスタやゲームを起動する前に「mikanで50問解く」などの習慣付けをしておくと結構捗ります。

詳細は下記『mikan』の機能と使い方で紹介しますが、単語を「知らない」「知ってる」で仕分けながら単語の意味を覚えていく画面もあります。この「知らない」「知ってる」選択の学習画面と4択クイズをパパっと流しているだけなのに…不思議と延々単語帳や辞書とにらめっこしているよりも頭に入ります。さすが東大式、なのかもしれません(笑)

キャッチコピーが“圧倒的にいちばん速く覚えられる”なのも、看板に偽りなし。

3.無料で使えるコースが多い

mikan』は無料コースでもかなり多くのコースが用意されています。
左側がTOEICコース、右側が大学受験コースですね。

英単語アプリ『mikan』のコース選択画面

スクショを切り取っているので一部分だけですが、これ以外にもいろんなコースがあります。小中学生の基本的なコースもあり、英語に対する苦手意識が凄い私みたいな人でもとっつきやすいですね。

しかも、画面を見れば分かるように超シンプル。
無料で使えないものは「別アプリ」や「PRO」というバッジが付いているので直ぐにわかります。アプリで知らないうちに課金、なんて話に恐々としているおじいちゃんおばあちゃんでも安心。学生人気の高いアプリですが、中高年層のちょっとした学習にも適していると思いますよ。

英単語アプリ『mikan』の使い方と特徴

基本的な『mikan』の使い方

英単語アプリ『mikan』をダウンロードして立ち上げると、まずニックネームを登録してねという画面が表示されます。メールアドレスや電話番号による会員登録はありません。

登録するニックネームもアプリ内での表示に使うものなので、本当に適当でOK。問題を解いていくとミカンっぽいマスコットキャラクター(「むけお」というそうです)が褒めてくれるので、自分と分かる名前にした方が嬉しいかもしれない程度。

学習カテゴリと目的の選択部分があり、これの回答によってコースを自動選択してくれます。ただしコースは画面トップに表示される選択コース名をタップすると簡単に変更できるので深く考える必要はありません。ちなみに日常会話を選ぶと中学英語に行きますが…義務教育修了者であればコレは飛ばして大学受験の中にある「高校基礎英語」に行っちゃった方が良いと思います。

英単語アプリ『mikan』の登録と設定画面

あとは未学習・総復習などのボタンを押して4択問題をサクサクこなしていけばOK。
…なのですが、選択したコースによっては知らない単語がバンバン出てくるという事態もあります。

そんな時は画面右上の歯車マークを押して設定画面を開き「カードめくり学習」の方に切り替えます。この「カードめくり学習」は出題される英単語を知っているか知らないか仕分けていくという、単語帳学習機能のようなもの。カード部分をタップすると和訳が表示され、知らないと答えたものは繰り返し登場します。

  • 自信のない・知らない単語が多いコース
    →カードめくり学習から入って、後でテストで再確認
  • 復習したい・できそうなコース
    →テストモードで最初っから問題にチャレンジ

この流れがおススメです。
この記事をはじめ紹介記事を見ているだけだと「こんなんで覚えられるの?」と思いますが、実際にやってみると不思議と結構頭に入ってきますよ。

左がテスト、右がカードめくり学習画面。

英単語アプリ『mikan』のクイズ・カードめくり画面

テストモードでは

正答を素早く答えられた正解までにかかった時間に応じて”Good!”や”Great!””Excellent!”が表示されます。10問終わると正解率を表示する画面になり、キャラクターのむけお君が褒めてくれますよ。堅苦しさがなく即答クイズ!という感じなので気負いゼロ、勉強するのではなくプレイする感覚で単語を覚えていけます。

『mikan』で英単語を覚える仕組み

テストモードで四択問題を解いた後、アプリ側が正誤や回答までの時間を判断して単語を覚えているかどうかのチェックを付けてくれます(自分で付け外しすることも可能)。チェックが付かなかった単語は繰り返し出題され、段々と苦手な単語に絞り込まれてきます。チェックを元に苦手な単語をピックアップしてくれるので、そこだけ復習することも出来ます。

繰り返し苦手な単語にチャレンジする→英語のスペル・発音・日本語での意味が一致し覚えられるという感じですね。そして、すべての単語をテストでクリアするとランクアップ試験があり、次のステージに進めます。また次のステージでも回答率を高めて…とやっているうちに、知っている単語が増えていくという流れです。

さらに『mikan』ではランキング機能もあります。好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、自分の順位が上がっていくのを見ているとモチベーションが上がることもありますよね。ゲームアプリのように好きにギルドを作るような機能こそないものの、学校ランキングというものもあります。クラスでやっていたりすると盛り上がりそうですよね。

英語を始めたい社会人にも『mikan』はお勧め

TOEICや英検を受けようとは思っていないけれど、実益もちょっと期待できる趣味として英会話を始めたい・習っているという方にとっても英単語学習アプリ『mikan』は有用です。英語教室・英会話スクールに通うにしろ、単語力が無ければ問題になりません。その場での言い方は先生が教えてくれますけれど、結局単語を知らないと教えてもらった言い方からアレンジが出来ないわけです。

このアプリを使って英会話が上達するかはさておき、英単語を覚える=ボキャブラリーが増えるというメリットが期待できます。日常生活に困ることないレベルで英語をマスターしたい・専門領域の英語知識を増やしたいという方よりも、むしろ『mikan』は英語初心者や単語の暗記が苦手な方向け、入門に相応しいアプリだと感じます。英語に苦手意識がある方ほど効果を感じやすいでしょう。

個人的な見解ではありますが、
英語(英単語)に自信のない人は「高校基礎英語」もしくは「センター入試」コースから始めるのがお勧めです。要は高校で習ったところまでを覚えているかのチェックですね。旅行に行ったときに英語で喋れればいいな~くらいであれば高校卒業までに習う単語で大体足りますし、意外と忘れている単語も多かったりしますよ。

スマホとノートのイメージ画像

有料版『mikan PRO』との違いは?

無料でも十分に役立つ英単語アプリ『mikan 』ですが、有料版の『mikan PRO』というサービスも用意されています。mikan公式サイトに紹介されている『mikan PRO』のみが使える機能は下記の四つです。

①日英テスト
日本語の意味を見て英単語を答える問題。

②リスニング テスト
英単語の発音を聞いて日本語の意味を答える問題。

③わからないボタン
このボタンを押すと自動的に不正解になる。4択なので消去法やまぐれで正解をタップしてしまうことを防止する機能。

④暗記シート
4択の選択肢が出てこないようになり、きちんと覚えているかを確認できる。正解率100%だと思っていても選択肢が消えると分からない言葉もあったりします。

加えて、『mikan PRO』はトライできる問題数が数倍に増えます。
『mikan PRO』で解放される教材については公式サイトで紹介されているので割愛しますが、英検対策・高校で使用する教科書(ONE WORLDやNEW CROWNなど)別の問題があるのが大きな特徴かなと。あと「フレーズで覚える英単語」とかもあり、無料版でも十分に使えますが強化されている感はすごいですね。

更に学習履歴のグラフ化、自分だけの単語帳機能など学習効率を高めてくれる機能もあります。

『mikan PRO』のお値段は?

『mikan PRO』は基本的に月額1,000円のサービスであると紹介されます。しかし、実際は年齢別に三つのプランが用意されており

  • U18:480円/月
  • U25:600円/月
  • 通常:1,000円/月

と使用する方の年齢によって変わります。
さらに6ヶ月分、一年分をまとめて支払うことで割引きもあります。一年分をまとめて支払うとU18なら月額換算で300円(3,600円)、通常でも600円(7,200円)と非常にリーズナブル。特にお値段が高めの25歳以上であれば、まとめてお支払いした時のお得感が凄いですね。

英単語アプリ『mikan』についてのまとめ

『mikan』に対する不満の声も

ここまでメリットと使い方を紹介してきた『mikan』ですが、使用している方の全員が凄いと褒めたたえているわけではありません。ネットのレビューと、自分が使ってみて弱いなと感じたのは…

  • 無料版にヒアリング問題がない
  • スペルは覚えられない
  • 熟語や例文がない
  • 高レベルな問題がない

最初の無料版だと使えない機能については、ヒアリング以外にも単語帳が欲しいなどの声もチラホラ(製作元からすれば有料版を買ってねという話なんでしょうが)。スタディサプリ英単語などヒアリング問題も用意されている無料アプリもあるので、この辺りは自分が求める機能に強いアプリを探すしか無いかなと思います。

また『mikan』や『mikan PRO』には熟語や文章になったものはほぼ登場せず、スペル問題がありません。英単語アプリなので文章を求めるのは欲張りかもしれませんが、学校の定期テストではスペルの問題も一定数出題されるので単語として加えていただきたいなと。

『mikan』の強み、向いている人

『mikan』はサクサクと英単語を覚えることが主体、むしろそのためにあるアプリ。オールマイティーな英語学習アプリとしてではなく、紹介されているように“速く単語を覚える”ことに特化したアプリと考えるべきです。実際に使用してみましたが、短時間で英単語を覚えられていることが実感できました。

  • 英語学習で何から手を付けるべきか迷っている
  • まとまった時間の確保が難しい
  • 基礎力を上げたい
  • 単語を覚えるのが苦手

個人的にはタイプの方に合っているのではないかと思います。
隙間時間でも使いやすいので、きちんと「お勉強の時間」を確保するのが苦手な人でも使いやすいのも嬉しいところ。定時で帰れず時間が不規則な自分にはありがたいアプリです。これ一つで英語マスターレベルにはなれなくとも、ステップアップの手助けは確実にしてくれますよ。

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