可愛らしいSD系のちびキャラが戦う放置ゲーム『夢境ワールド~元素使いの大冒険~』。App storeなどでは星4以上を獲得している高評価ゲームですが、レビューでは「代り映えしない」「課金要多すぎ」などのネガティブ評価もちらほら。
ゲームプレイは隙間時間のみなライト派の自分がプレイしてみた感想と、ゲームシステム・コンテンツを紹介します。あまりゲーム時間の取れない社会人・学生さんはぜひ。
夢境ワールド~元素使いの大冒険~ とは
アプリ概要
『夢境ワールド~元素使いの大冒険~』は2020年8月28日から正式リリースされている、スマートフォン向けRPGアプリ。基本プレイは無料、ちょっとアナログ感のあるプレイ画面と可愛らしいSDキャラが特色のゲームです。スマホで手軽にプレイできる放置ゲーム要素が強いので、ファンタジーPRGが好きだけれどゲーム時間をガッツリ確保できない方にも◎。
配信元はHong Kong Yindong Game Co., Limited、名前の通り香港にある企業で2020年に設立されています。新規企業が配信しているアプリ(iOSの場合は今回が初リリース)なのですが、公式サイトによると事前登録者数が25万人突破を突破したと報じられています。実際にプレイしてみても過疎っている感じはありませんでした。
『夢境ワールド』のストーリーと世界観
『夢境ワールド~元素使いの大冒険~』の舞台となっているのは、ファンタジー世界(夢境ワールド)にある“エニア大陸”という場所です。ゲームプレイよりも前にこの世界で起こったことはゲームプレイスタート時にオープニングムービーで説明されます。下記の公式PVも横型になっただけで同じ内容です。
数百年前の時代を越えた戦いで邪悪な巨竜は火炎と化し、エニア大陸は無尽の廃墟となった。
暗闇に呑まれたこの世界には女神一族の居場所は消えて無くなった。彼女たちは最後の意志を月神の地に封印し、蘇生する時を祈り続けている。ある奇妙な偶然で時空の針が一刻遅れた。
時空の裂け目から召喚された「異世界勇者」は女神たちと絆を築き、彼女らの最後の救世主となるのだろうか?引用元:公式配信ページ
ちょーっと突発的な話の進められ方ですが、
- 居場所のない女神たちが困っている
- 異世界から勇者(プレイヤーが)登場
- 一緒に冒険して夢境世界を取り戻そう
という感じ。実際プレイしていても放置ゲームの常で、ストーリーはほとんどないので曖昧です。ちなみに、上記PVで使われているリアル3D系MMOのようなグラフィックもOPのみで、本編にはほとんど登場しません。敵も味方も可愛らしい萌え系ちびキャラです。
『夢境ワールド』の基本システム
『夢境ワールド~元素使いの大冒険~』はRPG系の放置ゲーム。放置ゲームとして見ると王道どストレートの作りなので、他の放置ゲームを少しでもプレイしたことがある方であればチュートリアルが無くてもプレイできるくらいです。
ゲームコンテンツはしっかりと用意されていますが、基本的なプレイとしては放置(オートバトル)→ステージボスに挑戦→次のステージへ…という流れ。プレイヤーレベルはステージボスとの戦闘による経験値で、ちびキャラ達はバトルで獲得した金貨や“ヒーローEXP”などのアイテムを使用してレベルアップさせます。戦闘はオートバトルもボスバトルも全て自動。プレイヤーの操作は不要なのでRPG初心者さん、ながらプレイしたい方にもお手軽ですね。
『夢境ワールド』のコンテンツと良いところ
美少女?! 可愛いちびキャラたち
『夢境ワールド』の特色と言えるのが、二頭身くらいにデフォルメされたちびキャラ美少女。キャラクター数は数百とコレクション要素もあります。
とは言え、上の手持ちキャラの画像のような感じで萌え要素を狙ってきているかと言うと微妙。SDキャラなので性別が分かりにくいのですが、男性じゃないかなという星5キャラも、動物系もいます。個人的にこのお狐様、すごくツボです(笑)
肝心の美少女キャラも『放置少女』『浮島物語』のように“萌え”や“エロ可愛い”要素を前面に押し出しているかというと…ちょっと違いますよね。もっと健全で一般向けというか、レトロゲームの風情があるような。小さいお子さんや女性がスマホでプレイしていても怪訝な顔をされることはまずない見た目です。
キャラクターの詳細画面でもこのSDキャラクターで統一されており、ほとんどのキャラクターに立ち絵は存在していません。王道な美少女ゲームを求める方には少し物足りないかもしれませんね。その分、あまりにもキラキラしい見た目はちょっと気が引けるという方でも、気兼ねなくプレイできます。
小倉唯さんファンもぜひ
チュートリアル時などにサポートしてくれるキャラクター“Misa”のCVは人気声優の小倉唯さんが担当されています。小倉唯さんは声優、歌手、女優など幅広く活躍されており、アニメ『HUGっと!プリキュア』やゲーム『プリンセスコネクト!』など出演作も非常に多いお方。
賛否両論ではありますけれど、ステージボスとの戦闘勝利時にも必ず小倉唯さんの声で「勝利したときは必ず自分を褒めてね」というコメントが入ります。小倉唯さんのファンの方であれば一見、いや1プレイしてみる価値はあるのではないでしょうか。ちなみに『夢境ワールド』ではすべてのキャラクターに声が入っているわけではありません。
短時間プレイヤーも楽しめる放置ゲーム
『夢境ワールド~元素使いの大冒険~』は放置ゲームです。下項目で紹介するように操作することで参加するコンテンツもありますが、基本的にバトルは全てオート。スキル使用のタイミングを選ぶなどの操作もありません。バトル画面だと倍速設定以外、操作する箇所自体ありませんしね。
『夢境ワールド』にステージボスへの挑戦上限などはありませんが、ステージボスへの挑戦はプレイヤーレベルによって制限されています。ステージ100前後からはこちらの制限に引っ掛かって、しばらく放置する・高速戦闘チケットを使用するなどして“キャラレベル(プレイヤーレベル)”を上げる必要も出てくるはずです。プレイ時間等によっても変わりますが。
放置ゲームというだけに、アプリを立ち上げていないとき現在いるステージに応じて時間経過とともに報酬が溜まっていきます。自動で回収されていくのはキャラクターのレベルアップやランクアップに必要な資源、装備品、集めるとキャラクターを獲得できる“欠片”など様々。
プレイヤーレベル未到達問題だけではなく、キャラクター(ヒーロー)のレベルアップ・ランクアップに必要な資源はガンガンレベルアップさせていると枯渇してきます。課金して報酬回収を早めることも出来ますが…基本的には「放置する時間も必要なゲーム」と言えますね。
↓プレイヤーレベルをキャラレベルと呼ぶので最初混乱しました^^;
また、素材を集めるためのダンジョン(毎日ダンジョン)では一度クリアしたステージは「掃討」になり戦闘をスキップすることが出来ます。戦力によってより上の単ジョンが解放され、一回の挑戦で得られる報酬も良くなります。毎日ダンジョンは回数制ですから、キャラクターの強化を進めてより効率よくアイテムを集められるようにしたいところですね。
複数個所の同時戦闘もスムーズ
『夢境ワールド』ではバトルが全てオートなので、
- 戦闘(現在地ステージ/ステージボス)
- 競技場(PvPバトル)
- 幻境の塔(タワー攻略)
- ダンジョン各種
- ギルド戦
など、いくつものバトルを同時進行で進められます。
バトルが終わるとどの画面を開いていても、ポップアップでバトル結果・勝利した場合は獲得報酬が表示されます。動作がもたつくことも無く、短時間で周回したい各コンテンツの戦闘が終了。各所でバトルを行うボタンを押して、自分はキャラクター(ヒーロー)育成や装備作成をしていられます。このシステムだと30分くらいでやることが無くなります。短時間プレイヤーとしては便利でありがたい。
ストラテジー・やり込み要素もあり
『夢境ワールド』のバトルは全てオート。PvPだろうとタワーダンジョンだろうと、デッキを確認して戦うよとボタンを押せばあとは見守るだけです。それでも『夢境ワールド』がストラテジージャンルで登録されているのは、キャラクター育成・強化とデッキ編成部分に戦略要素があるからでしょう。バトルでの操作が出来ないので、特にデッキ編成部分がキモになると感じました。
まず、ヒーローと呼ばれているキャラクター達は火元素・水元素・風元素・光元素・闇元素の5属性に分かれています。ここで攻撃の強い弱いが決まります。RPGなどのゲームをプレイしたことがある方なら何となくわかりますよね。さらに戦士・タンク・牧師などのロールもあり、陣形では前列後列どちらの配置かが決まります。ゲームスタート直後はとりあえず強キャラを突っ込む形になりますが、ガチャチケやダイヤの配布が多いのですぐに適所適材な形に配置し直しましょう。
ちなみに各キャラクターの強化は一本道。
スキルツリー・ジョブツリーのようなものは無く、上限までレベルを上げる→ランクアップ強化、キャラ重複などがあれば行える星アップ、進化可能キャラであれば進化、という具合。装備品は主城 > 鍛冶屋で合成して作るかドロップです。
鍛冶屋での合成は低ランク武器3つを1ランク上の武器に変換していくシステム。こちらも製造武器がツリー上に分かれていたりはしないのでシンプル。鍛冶屋と言う呼び名ですが、精霊や宝石の合成もこちらで行います。
王道コンテンツはほぼ完備
『夢境ワールド』には条件に合ったヒーローを一定時間派遣してアイテムを獲得する“喫茶店”、プレイヤー同士でバトルして順位を競うPvコンテンツの“競技場”、ギルドシステム、規定回数のみ挑戦可能な資源ダンジョン“毎日ダンジョン”など一般的な放置ゲームにあるコンテンツはほぼ用意されています。無いんだなと思ったものを挙げるとしたらキャラクター(ヒーロー)の好感度くらいでしょうか。
操作はシンプルなポチポチ系、かつデッキ編成や育成要素、他ユーザーとの競争や協力、キャラクターコレクション要素、などのやり込み要素も用意されている形ですね。トッププレイヤーを目指すわけではないとしても、ギルド加入によるメリットは大きいのでまったり系のギルドを探して加入するのがおすすめです。ギルド未参加だとデイリー任務などでクリアできない部分があるので。。
ダイヤ・ガチャチケの配布が多め
リリースされて日が浅いのもあるのでしょうが、今のところ『夢境ワールド』は気前よくダイヤやガチャチケット(高級召喚券)を配布してくれています。リリースよりも遅れてプレイし始めたのですが、事前登録特典の3日間連続10連チケットも貰えました。
また、闇市では1日1枚限定20ダイヤ(ガチャ1回分の90%OFF)で高級召喚券が売られていたりするので、結構ガチャをひいたりダイヤを使って不足資源を補ったりも出来ます。最高レアリティまで進化可能なキャラクターはなかなか入手できないなどのデメリットもありますが、それでも気前よく配ってくれるのでプレイする楽しみはありますね。
『夢境ワールド』のマイナス点・個人的レビュー
夢境ワールドの残念な点
放置ゲームとしては王道でコンテンツも十分、プレイ画面も操作しやすい『夢境ワールド~元素使いの大冒険~』。なのですが、実際にプレイしていて残念に感じた箇所もいくつかありましたので、公平に紹介させて頂きます(※個人的見解です)。
1.課金誘導がやや多い
『夢境ワールド』はじっくりコツコツとプレイしようと思えば無課金でも遊べるゲームです。ダイヤやガチャチケットなどの配布も多いですし、メンテナンス時や不具合のお詫び報酬なんかも大判振る舞と言って良いレベル。
なのですが、課金への誘導であったり、課金しないと不利だなと思うところも当然あります。例えばこちらはゲームスタート時に出てくる7日間のスタートミッション。ミッション内容に「累計課金額」があります。累計課金額は1日目、2日目と増えていきます。7日目…自分の感覚では微課金を越えます^^;
とは言え『夢境ワールド』の課金システムは少し変わっていて、サブスクリプション購入・単発購入以外に“永久有効”というタイプもあります。一度支払うと、そのアカウントでログインしている限り永続的にボーナス効果が発生するというものですね。
上図のように課金ほどの優遇はありませんが、ダイヤでアンロックできるものもあります。茶店特権は1980ダイヤで高級召喚10回券もついてくるので本当にお得(※10連ガチャは2000ダイヤ)。課金内容に120円で8000円分のギフトがもらえるなど少額でお得なものも結構あります。PvPコンテンツでトップに行こうと思えばキツイですが、マイペースに楽しむ程度の利用ならかなり良心的。
2.バトルは全く操作できない
こちらも放置ゲームの大半が同じ仕様なので『夢境ワールド』に限った事ではありませんが、ステージであろうと競技場であろうと、バトルに関してプレイヤーが操作を行うことはできません。例えば競技場でほぼ同戦力の相手と戦う時、塔を上っているときなどにバトル画面を見ていると「えっ?!」となることが結構あります。
あと通常攻撃一回で死ぬ相手に大技(覚醒攻撃)が行ったり、先に潰したいキャラクターを攻撃してくれなかったり…。自分で操作してギリギリの相手に勝ちたい!というタイプの方はフラストレーションがあるかもしれません。
3.ストーリーが無い
現時点での『夢境ワールド』は延々とステージを進めていくだけで、ストーリー部分は全くありません。こうしたストーリー要素の無さは放置ゲームとしては標準的な仕様でもありますが、毎日続けると変化が無いので飽きてくる部分も。OPストーリーもゲームとは全く関係ないようにさえ感じられます。
美少女コレクションや育成、PvPを楽しむ方の場合は問題ありませんが、自分は「PRGにはストーリーも欲しい」というタイプなので残念に思いました。
夢境ワールドの個人的レビュー
ここまでプレイしてきた感想も交えて書いてきましたが、結論は『夢境ワールド~元素使いの大冒険~』はシンプル操作×短時間プレイのライトユーザーにおすすめのアプリです。やり込もう・トップに上り詰めたいとなると何とも言えませんが、無課金~微課金でちょっとゲームをしてみたいな・他ゲームのライフ回復待ちスキマ時間にやるというならそこまでお金もかかりません。自分は今のところ無課金です←
既に放置ゲーム類をいくつかプレイしている、バトルも自分で操作したいんだ、という方にはあまり向かないかもしれませんね。ゲームコンテンツがザ・王道なので、他の放置ゲームとの差異を感じられない部分も結構あります。個人的には『AFKアリーナ』の萌えキャラ・ちびキャラ版という印象もありました。
あとはどのキャラデザが好きか、そこにかかってくるかなと。