お金を使わず、スキマ時間に一人でコツコツお小遣い稼ぎが出来るアンケートモニター。頑張っただけお金(ポイント)がきちんと貯まること、商品開発など社会貢献に繋がる可能性もあることから人気がありますね。
そんなアンケートモニターサイトで、国内大手の1つがリサーチパネル。
リサーチパネルは日経WOMANやTV番組などメディア掲載歴もあり、マクロミル・infoQと並んで「オススメの国内アンケートサイト」として色々なサイトで取り上げられることが多い存在です。
しかし、ポイント数が少ない・アンケート配信数が少ないなど、ネガティブな声もあります。ECナビというポイントサイトとセットで登録しないと使えない、という点も少しハードルが高いですね。実際に登録・使用してみた感想や評価も含めて、リサーチパネルとECナビの関係性や安全性・サービス特徴とメリット/デメリットをまとめてみました。
リサーチパネルの概要と安全性
リサーチパネルとは
リサーチパネルは株式会社リサーチパネルが運営する、モニターアンケートサイト。アンケートに答えることでポイントを貯め、ギフト券などに交換することが出来るサービスです。国内ではマクロミル、infoQと並んで登録者数が多く、知名度の高いリサーチサービスの1つです。
画像元:リサーチパネル
リサーチパネルの運営会社は株式会社リサーチパネル……なのですが、株主はCARTA HOLDINGS傘下のVOYAGE GROUPとクロス・マーケティンググループとなっています。クロス・マーケティンググループはインターネットを中心としたマーケティング・リサーチ事業を行っている、一部上場企業です。
そして株式会社VOYAGE GROUP。
企業名に効き馴染みはないかもしれませんが、VOYAGE GROUPにはポイントサイト「ECナビ」やポイント交換の「PeX」などを運営している株式会社VOYAGE MARKETINGも含まれています。ポイントサイト系からは離れますが「コトバンク」も株式会社VOYAGE MARKETINGさんのサービスですし、ふるさと納税で話題となった「ふるさと本舗」の親会社でもあります。有名サービスを多く持っている大手インターネット企業と言えますね。
株式会社VOYAGE GROUPの沿革業法ページでは2006年に
04月 ECナビの子会社リサーチパネルとネットリサーチ大手のクロスマーケティングが資本提携。
と書かれています。
現在もスマホ向けアプリではリサーチパネルとECナビのアンケートが“ECナビアンケート”というアプリ名で統一されていますし、ECナビ,リサーチパネル,PeXは共通のアカウントが使えます。リサーチパネルでアンケートに答えるともらえるのもECナビポイントですから、ECナビの子会社もしくは姉妹サイトというくらいの認識で良いでしょう。
VOYAGE GROUPは有名サイトを数多く持っている企業ですし、ECナビは登録者数は750万人以上のサイト。リサーチパネル単体で見ても利用者170万人(※2021年3月時点)と国内最大級サイトの1つです。会員数が少ない・新しすぎて情報がないサイトに登録するのは…という不安はありませんね。
リサーチパネルのサービス概要
リサーチパネルのサービス概要、ポイントレートや交換先などを表にまとめてみました。
ポイント獲得可能コンテンツや評判、メリット/デメリットについては、後ほど詳しく紹介します。
運営会社 | 株式会社リサーチパネル(Research Panel, Inc.) |
設立 | 2005年11月 |
会員数 | 170万人以上 |
換金率 | 1ポイント=0.1円(10ポイント1円相当) |
最低換金額 | 3,000ポイント→300円~ |
ポイント交換先 | PeXポイントのみ |
交換手数料 | PeXポイントへの交換には不要 (PeXからの変換には交換先により必要な場合もあり) |
ポイント獲得コンテンツ | WEBアンケート 試用アンケート(ホームユーステスト) 座談会(グループインタビュー) 日記アンケート ご紹介アンケート 海外アンケート など |
利用可能な年齢 | 日本に住んでいる6歳以上の男女 (※16歳未満は保護者の同意が必要) |
友達紹介制度 | あり |
スマホアプリ | あり アプリは『ECナビアンケート』に統合 |
参考元:リサーチパネル / 株式会社VOYAGE GROUP
リサーチパネルのセキュリティ・安全性は?
アンケートサイトやポイントサイトに登録する際、気になるのがサイトの安全性・セキュリティ対策がしっかりしていて個人情報が流出したりしないかという点です。アンケートの配信数が多く回答でもらえるポイントが多くても、迷惑メールが止まらなくなったり、ある日突然サイトが消えていたなんて嫌ですよね。
時々「SSLが導入されているからセキュリティはバッチリ」なんて仰る方もいますが、それは最低限ラインの話です。一昔前ならともかく、現代ではURLがhttps://から始まっているのは当たり前。見ての通り、当ブログもSSL化しているくらいです。むしろSSLではなくURLバーに警告が出るようなサイトのほうがレアなので、安全というよりは「すっごくヤバくはない」くらいの印象ではあります。
SSL以外の部分でリサーチパネルはどうなのか見てみましょう。
リサーチパネルのサイトだけを見ると、見えやすいところにプライバシーマークや所属協会等は掲載されていません。フッターあたりにずらずらと表示されているサイトもあるので、何もないとちょっと不安になりますよね。
ですが、系列(親元)サービスであるECナビはプライバシーマークを取得しています。
もう一つの株主である株式会社クロス・マーケティングもプライバシーマーク取得事業者ですので、情報の取り扱いに問題はないと考えられます。リサーチパネルの所在も株式会社VOYAGE GROUP内となっていますしね。
そして、株式会社クロス・マーケティングは日本マーケティング・リサーチ協会や日本マーケティング協会にも所属しています。株式会社VOYAGE GROUPも日本インターネットポイント協議会(JIPC)加盟企業。株式会社リサーチパネルとしての登録はありませんが、プライバシーポリシーの記載もしっかりとしていますのでリサーチパネルだけが危険ということはないでしょう。
加えてECナビは登録者数は750万人以上、リサーチパネル単体で見ても利用者170万人とアンケートサイトとしては国内最大級の規模です。運営歴も短くはありませんから、危険性は低いと言えます。
実際にECナビ&リサーチパネルに登録した後も、迷惑メールが来た・変な着信があったなどの問題はありませんでした。自分はポイントサイト・アンケートサイト専用のフリーメールを使い、かつ同タイミングではお小遣いサイトに登録していないので、やばいサイトは登録直後にすぐ分かるのです。
プライバシーマークとは
プライバシーマークとは、個人情報の取扱いに関する指針を定めて管理していることを認証する制度。一般財団法人 日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が日本産業規格「JIS Q 15001:2017 個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」をベースにした審査基準によって個人情報の取り扱い・運用が適正化を評価し、認められれば事業者に番号付きのプライバシーマークの掲載が許可されます。
簡単に言ってしまえば、自称ではなく第三者が「適正に個人情報を保護・運用していると認めた証」です。一度取得すると永年使えるものでもなく更新が必要ですし、取得にはお金もかかります。そこまでしてプライバシーマークを取得しているというのは、社員の意識を高めつつ社会(ユーザー)に安心感を与えることが出来るためです。
リサーチパネルの特徴、メリットデメリットまとめ
リサーチパネルのポイント交換について
リサーチパネルでアンケートに答えると付与されるポイントは“ECナビポイント”です。リサーチパネルとECナビで獲得したポイントはそれぞれ単独で貯まるのではなく、合算される仕組みです。リサーチパネルに表示されている「ポイントを確認する」をクリックすると、ECナビのポイント履歴ページに移動します。ポイント通帳機能からして一緒なんですね。
ポイント交換ルールはECナビもリサーチパネルも一緒です。
そして“ECナビポイント”が交換できるのは、PeXポイントのみ。
ポイント交換サービスである「PeX」を経由して
- 現金(銀行振込)
- 電子マネー
- ギフト券(Amazonギフト券など)
- マイル
- 他社ポイント(WAONポイントなど)
などへと交換するかたちになります。
PeXからの交換手数料について
PeXは交換先が豊富なポイント合算サービス。
系列であるECナビ/ポイントリサーチだけではなく、ちょびリッチやハピタス、モッピーなど主要ポイントサイトのポイントもPeXに交換することが出来ます。
Amazonギフト券やGoogle Playギフトコードなど交換手数料無料、かつ1000P=100円よりもお得なレートで交換できる可能性が高いのも魅力。ポイントサイトによっては取り扱っていない銀行への振り込みが出来る、「グルメ」や「家電」商品にダイレクトな交換が出来るなどの特徴もあります。
ただし、全てが交換手数料無料というわけではありません。
特に銀行振込は5000ポイント(500円分)が最小交換額となっており、手数料も高め。安いものでも500ポイント(50円相当)、高い交換先の場合は2000ポイント(200円相当)の手数料がかかるため注意が必要。少額交換の場合はアマギフなど手数料がかからず、10ポイント1円レートよりもお得な交換先を選ぶのがお勧めです。
ポイント交換のメリット・デメリット
メリット
- ECナビとポイントが合算
(アンケート以外のポイントも貯められる) - PeXは交換先が豊富
- 10ポイント1円よりお得な交換レートもある
デメリット
- リサーリパネルから直接交換ができない
(目的のものに交換するまで時間がかかる) - 交換先によっては手数料がかかる
リサーチパネルの利用登録について
リサーチパネルを利用するためには、
- リサーチパネルでのモニター登録
- ECナビの会員登録
と2回会員登録が必要です(すでにECナビのアカウントがある方は紐付けするだけでOKです)。
これはリサーチパネルのアンケート回答で得られるポイントが、“ECナビポイント”というECナビがメインのポイントで付与されるため。ポイント交換の項目でも紹介したとおり、リサーチパネルで獲得したポイントであっても“ECナビポイント”の獲得履歴確認やPeXポイントへの交換はECナビのサイトから行います。
このためECナビとセットで登録しなければ行けない仕組みになっているのです。アンケートだけを行いたい場合でも、リサーチパネル単体での登録・利用は出来ません。
とは言え、ECナビのポイントが合算されることによるメリットもあります。
ECナビはネットショッピングをする際に経由することでポイントが貰えたり、指定商品の購入や資料請求でポイントが貰えるオーソドックスな総合型ポイントサイト。チラシチェックや検索・ミニゲームなどでもポイントが貯まります。
このECナビとポイントが共有ですので、アンケートのみでポイントを貯めようとするよりも、断然、ポイントを貯めやすいです。どのアンケートサイトもですが、新規登録後すぐは本アンケートが来にくいのでポイントが貯めにくいです。ECナビに利用したいサービスがあれば「最小交換額に届く前に飽きた」なんてことになりにくく、交換するというポイ活最大の楽しみを味わえます。
登録のメリット・デメリット
メリット
- リサーチパネルの登録は簡単
- 住所等詳細な個人情報は要らない
- ECナビと合算なので交換可能額まで貯めやすい
デメリット
- ECナビへも登録が必要
- ECナビにもフォーム入力が必要なので二度手間
リサーチパネルのアンケート配信数と単価
リサーチパネルに用意されているオーソドックスなWEBアンケート(回答で数円になる事前アンケートなど)だけに絞ると、アンケート配信数はそう多くありません。1日2~3件くらいのペースです。
ただですね、リサーチパネルはECナビと連動しています。
しかし、ECナビのアンケート部門=リサーチパネルというわけではありません。ECナビの方にある「アンケート」のページを開くと“マクロミル”や“ハッピーアンケート”なども表示されます。
リサーチパネル以外からもアンケートが来ることがありますので、ECナビの方も合わせると配信数は1日4件前後という感じでしょうか。自分の場合は、配信アンケート全てに回答しているような模範ユーザーではありません。ネットの評判を見るともう少し多く、1日6件以上配信されているという方もいらっしゃるようです。こまめにしっかり答えていると、そこそこの配信件数が期待できそうです。
リサーチパネルの事前調査(事前アンケート)の回答で得られるポイントは30ポイント=3円相当が基本。マクロミルは事前アンケートが2ポイント(2円相当)なので、割の良い部類と言えますね。
ただし、本調査(本アンケート)で貰えるポイント数はマクロミルのほうが安定している印象です。高いもので100円越えもあるようなのですが、自分のリサーチパネルアカウントに表示されるのは10円~30円くらいがほとんど。残念ながら高額のWebアンケートはお見かけしていません。
ちなみに、リサーチパネルには一般的なWebアンケート以外に“ミニアンケート”もあります。ミニアンケート類は1アンケートにつき4ポイント(0.4円)、“デイリサーチ”という日替わりのミニアンケートは1ポイント(0.1円)がもらえます。このミニアンケート類は1問もしくは数問のみでサクッと終わるタイプ。1円以下の報酬が安いと考えるか、高いと考えるかは人によりますね。
アンケート数や単価のメリット・デメリット
メリット
- ミニアンケート類も含めるとアンケート数が豊富
- ECナビから別のアンケートも出来る
- 事前アンケートのポイントは高め
デメリット
- 本アンケートの回答報酬は微妙
- ミニアンケート類の単価が安い
リサーチパネルにあるWebアンケート以外の案件
リサーチパネルには用意されている設問に沿って画面上で答えを選ぶWebアンケート以外に、商品評価モニター、会場調査や座談会、インタビューなども用意されています。商品評価の場合は商品代+2000~3000円程度の謝礼、会場調査や座談会等であれば5000円~1万円くらいの謝礼がですようです。
こうした高額案件については、地方住みなのでエントリーできるものが限られますし、当選したこともありません。ですので、自分はコメントしません(嘘書きたくないし)。気になる方は実際に当選して参加した方のレビューを探して下さい。。
こうした一般的なアンケートサイトにある案件以外に、リサーチパネルでは申込みや購入でポイントバックもあります。回答で4ポイント貰えるミニアンケート類はもれなく、購入などのポイントがメインのアンケートですね。
簡易的なポイントサイト機能…とでもいう形でしょうか。
更に、リサーチパネルはECナビと連携していて、利用にはECナビのアカウントが必要です。ECナビは大手ポイントサイトの1つで、経由してのネットショッピングやアプリインストールなどポイント獲得コンテンツが幅広く用意されています。リサーチパネルだけではなくECナビと組み合わせて使用することで、より多彩にポイントを貯められます。
アンケート以外の案件のメリット・デメリット
メリット
- 1日高額謝礼の座談会/インタビュー等の募集も
- ミニアンケートは商品購入で大量ポイント還元
- ECナビもセットで使うとポイントが貯めやすい
デメリット
- 高額案件は当選しにくい
- 商品購入なしのミニアンケートは1円未満
スマホでのリサーチパネル利用について
リサーチパネルのサイトはスマホでも閲覧・アンケート回答が可能です。また、リサーチパネルそのものズバリなアプリはありませんが、『ECナビアンケート』というECナビとリサーチパネルのアンケートが合体したアプリもリリースされています。
ECナビとリサーチパネルは元々半分だけ独立したサービスのような形なので、正直、アンケート機能に限って言えばアプリのほうが使い勝手が良いように感じます。
右:アプリ/ 左:スマホサイト
スマホ利用のメリット・デメリット
メリット
- スマホでも使える
- アプリはECナビと行ったり来たりしなくて良いので楽
デメリット
特になし
リサーチパネルの評価・個人的な感想
リサーチパネルは大手アンケートサイトの1つであり、案件数や獲得ポイント数も悪くない。けれどマクロミルには劣る(というよりもマクロミルが図抜けている)というのが嘘偽りない感想であり評価。
個人的に一番強く思っているのは「どうせPeXにしか交換できないのなら、最初からECナビポイントではなくPeXポイントにして欲しい」という点。ECポイントからPeXポイントへの最低交換額3000Pを設けてるのが…そこまで至らなかったユーザーの取り分回収しているのかなと邪推してしまう。。
また、アンケートサイトとしてみても、アンケート配信数・本アンケートの獲得ポイント数を考えると、利用率No.1のアンケートサイトにする気は起きないというのが正直なところです。自分のメインはマクロミルであり、infoQとリサーチパネルはサブ的な位置づけで利用させていただいています。
というのも、アンケートモニターメインで稼ぎたい場合は、1社だけではなく複数サイトに登録するのが稼ぐコツ。マクロミルだけ、リサーチパネルだけ、と1サイトで完結しようとせず、主要アンケートサイトをいくつか併用しましょう。最初に各サイトでいくつかアンケートをやってみて、自分に合いそうなサイト・獲得できたポイント数の多いサイトをメインにすれば良いのです。
休日など時間の取れるときに他サイトのアンケートをこなしすと、効率よくポイントを貯めることが出来ますよ。録画していた・Amazonプライムで気になっていたドラマを一挙に見ようという日にポチポチやってたりします、自分の場合(笑)
参加が抽選になるインタビューや会場調査系の高額案件に参加したい場合も、複数サイトに登録しておいたほうが色々エントリーできます。エントリー数が多いほど、高額案件に参加できる可能性は高まるはず。