可愛い服が激安で購入できると話題のSHEIN。
リリース直後からSNSなどを中心に話題になりましたが、海外通販らしいとか、YouTubeやSNSのお買物報告で「とんでもないハズレ」をよく見かけるなど、不安要素も拭えないサイトです。
私も、ちょっと怖いなと二の足を踏んでいました。
が、2022年に勇気を出して購入してみると、普通に使える。しかもセール・クーポン・ポイントサイト経由でのポイント還元と、めちゃくちゃお得に買えることが発覚。
SHEINでお買い物してみて感じたことや、ネットショッピング・海外通販サイトに慣れていない方に注意して欲しいポイントを紹介します。実は、今年買った服は、結構な割合でSHEIN(笑)
SHEIN(シーイン)とは
SHEIN(シーイン)の基本情報
SHEIN(読み方はシーイン)はファストファッションブランド・オンラインファストファッション小売業者(D2C)。運営会社はRoadget Business PTE. LTD. 、本社所在地はシンガポールになっています。実店舗はなく、すべてオンライン(Webサイトとアプリ)で商品を販売されています。
SHEINは世界150カ国以上の国と地域でサービスを展開している、グローバルな企業。日本向けとしては2020年12月からサービスが開始されています。世界中の若者を中心に指示されているブランドで“世界54カ国のiOSプラットフォームでのダウンロード数トップに”なんて報道もありましたね。
ファッションブランド、ファストファッションブランドとはなっていますが、現在SHEINではアパレルだけではなくアクセサリー、美容グッズ、生活雑貨、インテリア、ペット用品など様々なジャンルの商品が扱われています。
https://jp.shein.com/
SHEIN(シーイン)はアメリカ? 中国?
Google検索の“他のキーワード”欄でも出てくる事があるくらい気にされているのが、ネットでSHEINはどこの国の通販サイトなのかということ。私も買い物をする前に調べてみたのですが、情報が錯綜していて逆に気になるくらいでした。
曰く…
- 2008年にアメリカで設立されたファッションブランドである
- 2008年に中国で設立されたファストファッションブランドである
- 2012年に創設されたアメリカ発のグローバルファッションブランド
- 中国企業で、2014年~2015年からアパレル事業をスタートしている
信頼性の高そうなサイトを調査してみました。
まず、SHEINの運営会社Roadget Business PTE. LTD. によるプレスリリースでは、自社サービスのSHEINについて以下のように紹介されています。まぁ、公式見解のようなものでしょうか。
アメリカ発のグローバルファッションブランド「SHEIN(シーイン)」は、Webサイトおよびアプリにおいて、米国や欧州を中心に約150以上の国と地域(※2022年3月時点)にてサービスを提供しています。
対して、社東洋経済新報社が運営する東洋経済オンラインでは“謎の1兆円未上場企業「SHEIN」の正体”という記事で以下のように紹介されています。
SHEINは、2008年に許仰天(クリス・シュー)氏により創業された「南京希音电子商务」という会社が母体となっている。
当初はウェディング事業など、現在とは異なる事業を手掛けていたがあまりうまくいかず、事業転換を重ねてSNS経由の「D2Cアパレル事業」にシフト。2015年にSheInsideから現在のSHEINにリブランディングされ、現在の事業が本格的に立ち上がった。
GoogleとKanterによる共同発表『2021 BrandZ™ Top 50 Chinese Global Brand Builders』(2021年 ブランドZ™ 中国国際的ブランドトップ50)でも、11位がSHEIN。有力メディアや調査会社ではSHEIN=中国ブランド、中国通販サイト、と位置づけられていることがわかります。
個人的な見解
公式では(自称)アメリカ発ファッションブランド……う~ん、ちょっと政治的(?)なものもありそうですね。親会社というか大本は中国のようですが、TikTokなどの問題もありましたし、中国を押し出すと評判悪そう、みたいなね。
また、中国ではほとんど認知度がなく、アメリカで人気が出て広がっていったブランドでもあるようです。SHEINにだけ限定すると“アメリカ発”も嘘ではないのかなと思います。更に、現在のSHEIN本社所在地がシンガポールにあったりすることも、混乱の原因の一つではありそうです。
念のため言っておきますと、私は反中でも親中でもありません。
富裕層とは程遠く「中国産の安い商品が一切なくなったら、死ぬな」とは思っているので、使えるものなら中国製でもどこ製でも良いくらいのラフさで生きております。ネットショッピングの場合は、安全にお買い物が出来るのももちろん重要ですけどね。
SHEIN(シーイン)の危険性は?
SHEINの商品はびっくりするくらいお安いものもありますし、どこの国かはわからないけど「日本企業ではない」ことについて不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。お買い物は商品を送ってもらうための住所や、支払いのカードなどを登録するので、危険性が無いかは最初に気になる点です。
結論から言いますと、SHEINは詐欺サイトではありません。
支払いに使ったカードの不正利用などもされません。
個人的な体感としても、今まで何度かSHEINでお買い物していますが、特に問題も、危険を感じるようなこともありませんでした。そもそも、そこまで悪質なサイトなら、世界規模で人気となり、デカコーン企業(起業価値100億ドル以上評価の未上場企業)として話題になることはなかったはずです。
もちろん、商品は海外から配送されますので、届かない・破損しているなどのトラブルがまったく無いとは言えせん。ショップ側が気をつけていてもハッキングされることもあるので間違いなく個人情報の流出がないとも言いません(LINEやドコモのサービスだって流出ありましたしね)。
とは言え、商品は追跡番号付きで配送されます。何を買ってもSHEINで一括会計・倉庫から配送されますので、AliExpressやWishのように質の悪い出品者から商品を購入する恐れもありません。トラブルリスクはかなり低い=安全にお買い物できるサイトと言って問題ないと思います。
ただし、海外通販無理、中国は嫌、という方にはおすすめしません。
日本へのSHEIN商品配送は中国倉庫から。海外から配送されるものですので、まぁ、外側の袋に穴が空いていたり破れていたりは普通にあります。
SHEIN(シーイン)で買い物をしての、個人レビュー
SHEINて購入したものは、海外激安通販でおなじみの厚手の袋で届きます。
所見だと「ゴミかよ!」とぎょっとしますが、大丈夫。
服やアクセサリーはそれぞれ個包装、更に袋に入っているので、一番外側の袋がちょっと破れていても問題は無いのです。
SHEINで良かった点
プチプラ超えのお安さ
言うまでもなくSHEINの特徴でありメリットは、その格安プライス。
プチプラファッション、ファストファッションと言われているショップやブランドの中でも極めてお安いです。雑貨類は百均よりも安いものも普通にあります。まさに激安。
これは、わりと最近の買い物なのですが。
25アイテム(服7枚+アクセ・雑貨類)買って、お会計が8,839円でした。
もう実店舗でプチプラ服・プチプラアクセ買えなくなりそうです。
レビューが多い
SHEINでは、購入した商品のレビューを書くとポイントが貰えます。
文章だけのレビューで5ポイント、写真つきなら15ポイントかな。
レビューでポイントが貰えてお得だねというよりも、買う時にレビューを参考にできるというメリットが大きいです。写真と実物の違い、生地感、サイズ感など、SHEIN側が見せている情報よりも具体的に商品について知ることが出来ます。
Qoo10もレビューポイントがあるのですが、ユーザーのマナーが悪く、ショップ側の商品画像をつかったり、全然関係ない画像を貼っている人が多いです。しかしSHEINでは、皆さんちゃんとした商品写真や着画を載せてくださっています。本当、素晴らしい!
送料一律で配送も速い
SHEINは出店型のモールでは無いので、サイト/アプリ全体で購入した金額で送料が決まります。送料システムも基本的には500円or無料とシンプル。送料は全国一律で北海道や沖縄でも「エリア送料別途」みたいなことがないので、わかりやすくて良いです。送料無料になるボーダーラインが低いのも個人的には嬉しいところ。
- 2000円未満の注文:送料500円
- 2000円以上の注文:送料無料
購入から配送までもSHEINはスムーズでした。
いつまで経っても“発送準備中”のまま、なんてことは今までありません。発送完了から商品が届くまでの期間も短く、大体1週間~10日で着きます。AliExpressはいうに及ばず、楽天でももっと遅いことあるよ、というスピーディーさ。
コンビニ決済可能
SHEINはコンビニ決済にも対応していて、以下4つのコンビニであれば手数料も無料。
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- セイコーマート
「買ってみたいけど、カード使うの怖いなぁ」という方も、「まだカード持ってません」という学生さんでも気軽に商品が購入できます。
SHEINの良くない点
商品写真がアテにならない
SHEINに限らずネットショップ全般あるあるですが、サイトの写真とはかなり印象の違うものが届くこともあります。服であれば「生地ペラペラ問題」は大半の方が経験しているのではないかと思います。
私は商品説明よりレビューを真剣に読んで覚悟する派なので、思ってたのと全然違う商品が来た!という経験はほぼないです。ただ、凄まじく写真と現物が違うケースはあるようです。YouTuberさんやインスタグラマーさんがよく晒しているので、興味があれば探してみてください(苦笑)
商品に当たり外れがある
こちらも、プチプラ服や雑貨の宿命。
同じ商品でも、運が悪いと色がでろーんとなっていたり、塗装が剥げていたりと、いわゆる“ハズレ”が来てしまうこともあります。100均価格帯の雑貨なら、下の写真ぐらいの塗装ハゲ・スレは普通にあります。なかったら運が良い人。
私は無いですが、完全に不良品がきたというレビューもちらほら見かけます。海外通販でしかも一個だけ不良品とかだと、返品もしにくいので辛いところ。
検索機能が微妙
SHEINには検索窓があって、欲しい物を打ち込めます。
が、日本語訳が若干変な問題か、なんかヒット数が少ないんですよね。カテゴリーから絞り込んでくと出てくるアイテムが、検索すると出てこなかったり。検索した時に出てこなかったりアイテムが、商品詳細下の「お客様はこれらにご覧になっています。 」欄に突然出てきたりとか。
App Storeのレビューでも、この欲しい物を探せない現象について書かれている方が結構いらっしゃいます。私個人の日本語力や検索ワードセンスが無いわけではない、と思いたい。
SHEINでのお買い物を楽しむために…
SHEINクーポン×ポイントサイト併用で激得!
SHEINではほぼいつもクーポンが配布されています。
【クーポンの例】
- 初回限定300円OFF
- アプリ限定500円OFF
- LINE友達追加特典12%OFF
- 6,000円以上購入で8%OFF
セール価格ですでに値下がりしているアイテムにもクーポン適用可。なんかかんか使えるクーポンがありますので、大体、表示価格から更に10%OFFくらいの感覚でお買い物ができます。
最初の方で紹介した、25アイテム買って8,839円というのも、12%OFFクーポン適用です。
定価だと10,000円超えてます(それでも安いけど)。
さらに!
有名所のポイントサイトは概ねSHEINのお買い物がポイント還元対象。
私が購入したときは、12%で最高還元率だった『ちょびリッチ』を使いました。
ちょびリッチは2pt=1円相当なので、還元されたポイントは1060円相当。
商品代金:10,396円
-クーポン値引き:1,557円
-ポイントサイト:1,060円
↓
10,396円が実質7,779円。
商品ページ表示価格から、全品さらに約25%OFFで買えるということです。
ただでさえSHEINは激安。
そこから25%OFFとか、本当にもう実店舗で服買えません。Guも高く感じてしまうレベルです。
SHEINのお買い物が最もお得なポイントサイトは?
楽天市場などとは違い、SHEINでのお買い物で還元されるポイントは変動しています。
記事作成日(22/07/15)での、最高ポイント還元率は8.0%。
上記例で私が購入したタイミングでは、12%でした。
ポイント獲得ナビさんによると、過去90日間の最高ポイント還元率は20.0%相当。
出典:ポイント獲得ナビ
グラフを見ると平常時がお買い物金額の5%~8%還元、各ボイントサイトでキャンペーンなどがあると10%以上になるようなイメージです。15%~20%還元されるタイミングは超お得ですね。
ポイント還元率上位には、モッピー、ちょびリッチ、ハピタスあたりをよく見ます。
SHEINでのお買い物で注意すべき2大ポイント
元々が激安、更にクーポン&ポイントサイトで全商品が実質20%~30%OFFで買えちゃうSHEIN。ネットショップであり、かつ海外通販ということもあり、トラブルや“がっかり”が無いとは言い切れません。個人的に、SHEINで楽しくお買い物するために心がけていることを紹介します。
レビューをよく読む(レビューのある商品を買う)
ネットショップの出品者・出店者は、いかに商品を魅力的に見せるかに力を注いでいます。実際に手にとって見られるものではないので、写真を見た時に欲しくなるように“盛る”わけです。
モデルとスタジオを使ってかっこいい写真を撮り、写真の色もきれいに見えるように調整します。服はラインがきれいに見えるように、写真に写らないところでクリップで止めたりも…ぶっちゃけ、やります(昔、カタログ撮影のバイトでやりました)。
なので、商品画像だけ見てポチると高確率でガッカリします。
レビューで実際に買った人の声や、一般人が着てみて自撮りした写真を拝見しましょう。斜めに立っているモデルさんはかっこよくても、真正面の着画はシルエットが微妙だな、とか、生地が薄くてブラ透けてるじゃん、とか、色々と感じるものはあります。
ちなみに、これはSHEINに限らず、AliExpressやWish、Qoo10でも同様です。これらのサイトは同じ(ように見える)商品が複数あり、どの出品者がマトモな人かも考慮しなければいけないので更にですね。SHEINの場合は商品だけで良いので、買う前に絶対にレビューに目を通すことをおすすめします。
不安があれば、高めのものは買わない
ネットショッピング、特に海外通販の場合、どのくらいのクオリティの商品かは到着するまでわかりません。レビューはものすごく参考になりますが「生地が薄い」「縫製が雑」などの感じ方には、個人差もあります。明らかにヒドイものはなんとなくわかるけど、コスパ的に良いか悪いかは自分でしか判断できません。
例えば、SHEINの服は、GuとかH&Mでも服を買う私からすると「まぁ、この値段ならこんなもん」から「値段よりは高見えする」というラインが大半。ですが、普段お高めのしっかりした服を買われている方にしたら、はぁ?と思う代物もあると思います。
損した、金を溝に捨てた、と思わないためには、自分で「思った通りの商品が来なくても、諦められる価格」を決めておくのがオススメ。
激安海外通販と言われているSHEINですが、普通に1万円以上の商品もあります。
私個人の感覚だと、その値段を出すならPARCOや駅ビルのカジュアルフロアに入っているメーカのものを買った方が良いです。試着して似合うか、細見えするかも確認できますしね。
まとめ
個人的には海外通販は安く、個性的だったりトレンド感が強かったりするアイテムを買う用と割り切っています。例えば、トップスなら3000円以内のものしか買わない、など国内ショップや実店舗との線引もしているので、嫌な経験をしないで済んでいるところもあると自己分析しています。
期待しすぎずに利用すれば、SHEINはお得に可愛い服や雑貨を買え、どんな服が来るのかワクワク感も楽しめる、とっても良いショップだと思います。