リズムゲームから始まったバンドがオリコン一位を獲得するなど、音楽シーンでも話題性が高まってますよね。そんな中、リズムゲームにインディーズ楽曲を起用しようというアプリ『Tokyo Indie Music』が8月にリリースされました。
何を隠そう、10代の時はライブハウスに通っていた(自分も出ていた)ワタクシ。インディーズやライブハウスという言葉が気になりすぎで、音ゲーが苦手なくせにインストールしてしまいました。結論から言うとリズムゲーム部分は簡単め、バンドチョイスは良い感じでした。音楽好き、インディーズに興味がある方にもっと広まって欲しいなと思います。
Tokyo Indie Music概要
アプリ概要
『Tokyo Indie Music』は2020年8月7日からリリースされているiOS/android向けのリズムゲーム、通称音ゲーです。アプリ名の由来ともなっているように、インディーズシーンで活躍するアーティストの楽曲を使用していることが最大の特徴。公式からも下記アプリ紹介文が載せられています。
東京のインディーズミュージックがアンダーグラウンドから登場!
「トーキョーインディーミュージック」は東京のライブハウスイベントを体感できるリズムゲームです。
オーソドックスな音ゲーで使われている楽曲というと、ヒットチャートでお馴染みの定番J-POP系、特定アイドル系、『CHUNITHM』の“イロドリミドリ”や『バンドリ』から生まれた“Roselia”などのゲームありきユニット楽曲系の3タイプに分けられると思います。
しかし『Tokyo Indie Music』で使われているのはインディーズシーンで活躍しているアーティストの楽曲。インディーズ系のみというのは珍しい、もしかすると初なのではないでしょうか。。 ゲームUIもライブハウスのイメージで作られているようで、シンプルかつクールな仕上がりとなっています。黒ベース×ネオンライト調ですが、あまりギラつかず、かなり目に優しい作りです。
ゲームシステム
『Tokyo Indie Music』はシンプルなリズムゲームです。画面上部から落ちてくるノーツに合わせ、タップ・ホールド・フリックの3アクションで反応すればOKです。5レーン構成でもあるので、リズムゲームをしたことが無い方でも始めやすいシンプルかつオーソドックスなゲームシステムといえます。
『Tokyo Indie Music』はリズムゲームのみの作りになっています。アドベンチャーゲーム要素のある『あんスタ!!』のようにストーリーなどはありませんし、ゲームのマスコットとなるキャラクターも登場しません。画面の作りもシンプルで、実装されている機能は大きく
- Play
リズムゲームをプレイ - Listen
収録楽曲を視聴する - Shop
課金コンテンツを購入 - Others
設定など
の4項目。
Tokyo Indie Music4つの魅力
縦画面&クールなデザイン
ノーツを表示するレーンを広くとるために横画面プレイを採用しているリズムゲームが多い中、『Tokyo Indie Music』は全て縦画面表示になっています。かつプレイ画面の背景は非常にシンプルでキャラクターカットインも、派手に光るようなエフェクトも無し。好みは分かれますが、移動時間や休憩時間にプレイしていてスマホを覗かれても恥ずかしい思いはしなくて良いのが嬉しいですね。
ただし、スマートフォンのサイズが小さめの方の場合は、レーン同士の間隔が近いため誤タップと識別されミス判定されてしまうこともあるようです。音ゲーをたくさんプレイされている方ほど、縦持ち画面の『Tokyo Indie Music』は叩きにくいと感じるはずです。レーンの幅も長さも違い、スマホだとノーツも小さいです。
音楽だけ聴くことも可能
『Tokyo Indie Music』ではインディーズミュージシャンの楽曲でリズムゲームをプレイするだけではなく“再生だけ”も行えます。リズムゲームをプレイしながらガッツリ音楽を聴きこめない、という方もListenタブで気になった曲を聴くことができます。
各バンドの公式サイトへのリンクも付いています。気になったミュージシャンの情報をワンタップで見ることが出来るのも良いですね。(公式サイトへのリンクはListenではなく、Play画面のアーティスト名横にあります)
難易度の変更可能
一般的なリズムゲームと同様に『Tokyo Indie Music』でもプレイする楽曲の難易度を選択することが出来ます。用意されているのはEasy、Normal、Hardの3種類。HardはNormalをクリアすることで開放されます。
プレイ方法・難易度については“ねこまるチャンネル”様の動画が分かりやすいです。
最初がNormal(青い♫マーク)
次がHard(赤い♫マーク)
でプレイされています。
・・・どうでしょうか?
プレイ画面で見ると難しそうに感じましたが、音ゲー苦手勢と自負している(Arcaeaとか無理です)筆者でも割と簡単にクリアできました。Easyは本当に簡単なので、ノーツが落ちてくるタイミングを掴めればどなたでもすぐにプレイできると思います。
楽曲は実在するバンド
『Tokyo Indie Music』では東京ほか関東を中心に活動されているミュージシャンの楽曲が使用されています。2020年9月1日現在、収録されている楽曲は下記の20曲。それぞれEasy・Normal・Hardと3タイプの譜面が用意されているので、合計60譜面が用意されています。
アーティスト | 収録楽曲 |
---|---|
NEIGHBOURHOOD https://neighbourhood.jp/ |
|
Lie Down A Second https://liedownasecond.com/ |
|
ILL WILL https://ill-will.jimdofree.com/ |
|
コドモカワウソ https://kodomokawauso.jimdofree.com/ |
|
ブレーメン https://9807ahmz.wixsite.com/bremen/ |
|
※灰色表示はアプリ内課金にて解放
それぞれ公式サイトまであるように、ライブなどで活躍されている実在アーティストの方々。残念ながらコドモカワウソさんは活動休止されているようですが、ドラマーのasaさんはNEIGHBOURHOODで活動されています。NEIGHBOURHOODの曲はかなりオシャレな印象、全体的に見ても激しいロックサウンドではなく柔らかい雰囲気のバンド・楽曲を使われているように感じました。
“東京のライブハウスイベントを体感できるリズムゲーム”というキャッチコピーの通り、インディーズのライブイベントに行ったかのような雰囲気。ヒットチャートに載るような馴染みのある楽曲と比較すると好き嫌いが分かれる部分はあるかもしれませんが、インディーズミュージシャンを発掘したいというタイプには嬉しいですね。
ちなみに楽曲・参加ミュージシャンは追加予定、とのこと。
Tokyo Indie Musicの個人的評価
プレイして気になった点
音ゲーマーには簡単すぎるかも
『Tokyo Indie Music』では現在Hardモードまでしか実装されていません。そのHardもそこまで難易度が高いわけではありません。リズムゲームが苦手な自分でも若干のミスは出てもクリアできるレベルなので、音ゲーマーと呼ばれる方たちにとっては簡単すぎるくらいだと思われます。
世界中のプレイヤーとスコアを比較できる“リーダーボード”という機能も搭載されていますが、キャラクターを強化してスコアを上げる要素も無いので、全てperfectで叩ければそれで終わり。やり込むとしたら速度を上げて自分に挑戦する方に入ってくる気がします。
バックグラウンド再生が出来ない
個人的に一番残念だったのが、こちら。
リズムゲームをプレイせずに楽曲を聞くことが出来るのはとても嬉しいのですが、残念なことにスマホの画面が落ちると音楽再生も停止します。ミュージックプレイヤー感覚では使えません。何とか改善し、第二のミュージックプレイヤー的な活用方法を可能にして欲しいところです。
総合評価
現在の『Tokyo Indie Music』には高難易度の譜面がありません。ゲームの作りとしても「難しいリズムゲームクリアしよう」というよりも、インディーズシーンで活躍するアーティストの楽曲でリズムゲームを楽しむ・知らないアーティストの楽曲を聞く機会を得るという部分のウェイトが大きいように感じました。
プレイ画面の背景のシンプルさについては意見が分かれているようですが、個人的には見やすく、出先でも気兼ねなくプレイできるので好きです。MVとかが入っても良さそうですけれど、今の目に優しい感じはなくなってしまいそうですしね。
こういったアプリがもっと知名度を上げて色々なアーティストと提携してくれるようになれば、プレイヤーはアーティスト探しにも使える・アーティストの皆様は集客や販売に繋がるとwin-winで良いのではないかと思います。今後の楽曲追加に期待です。
現時点で有料楽曲は2曲250円とかなりお安い設定。良いなと思ったバンドへ応援の意味も込めて買ってしまおうか悩みました(バックグラウンド再生が出来たら買っていた)。基本プレイ無料のゲームアプリにしては珍しく、広告も表示されません。