実はお得?! 『U-NEXT』の特徴と、プラスマイナス評価の真相をレポート

動画配信サイト

主要動画配信(VOD)サービスの中では月額料金がお高め、その分配信動画量も桁違いのU-NEXT。動画数が多く31日間の無料体験期間もあるため「迷ったらとりあえずU-NEXT」と勧める方も多い一方で、見放題作品が少なく月額にプラスしてお金がかかりすぎる・解約できないなど良くないレビューもあります。

Netflixと同じく合う合わないが分かれるサービスで、使用方法や考え方によってコスパ良しとも、コスパ悪しともなるU-NEXT。特徴やU-NEXTならではのメリット、マイナス評価が発生する理由などを紹介します。

『U-NEXT』の特徴とメリット

動画配信サービス『U-NEXT』とは

U-NEXT(ユーネクスト)は動画配信サービスの一つで、USEN-NEXT HOLDINGSの子会社という位置付けのようです。USENと言えばHuluNetflix上陸よりも以前から映像配信サービス「GyaO」を行っていた企業でもあり、元を辿ると大阪有線放送社。純国産VODでもあるんですね。

そのため現在は日本テレビ傘下となっているHuluと同じく国産コンテンツに強いことが特徴と言えます。フジ・TBS・日テレ・テレ朝・テレ東・NHKなどの主要なテレビ局、東宝・東映・松竹などの製作配給会社とのコネクションに強く、最新映画やドラマの配信はトップクラスに早いです。また、U-NEXTの配信コンテンツは動画だけではなく雑誌やマンガなどもある点が特徴。

注意点としてU-NEXTは定額動画見放題(SVOD)ではなく、一部作品はペイパービュー(PPV)と呼ばれる課金システムとなっている点が挙げられます。PPVとなっているのは主にリリースから日の浅い新作コンテンツ。評価の高くないレビューを見るとすべての動画が見放題、と思って契約したのかな?という方のコメントも結構あるのであらかじめ把握しておくべき点と言えるでしょう。

ただし月額1,990円(税抜き)を支払うと毎月1,200円分のポイントが貰えます。考え方によっては月額790円で見放題作品を見れる、とも捉えられますよね。このため新作旧作どちらもDVDをレンタルショップで借りているという方の場合は、U-NEXTで契約した方が安上がりになる可能性もあります。

配信動画数200,000本以上
 見放題作品:180,000本以上
 レンタル作品:20,000本以上
利用料金月額1,990円(税込み)の1プランのみ
別途課金コンテンツ(PPV)あり
(※月1,200円分のポイントがもらえ相殺可)
無料お試しあり(31日間)
画質SD/HD/フルHD/4K
視聴可能なデバイスU-NEXT対応テレビ、非対応TV+接続機器(PS3/PS4/WiiU/ブルーレイレコーダー/Fire TV Stickなどのメディアストリーミング端末)、インターネットに接続できるパソコン/スマホ/タブレット類
同時視聴可能台数4台
オフライン再生
(ダウンロード)
可能
(一部不可能作品もあり)
支払方法クレジットカード類、3キャリア支払い、AppleID、Amazon払い(Fire TV契約時のみ)、ギフトコード(U-NEXTカード)
解約WEBサイト上で即座に解約手続きが可能

『U-NEXT』のメリット9つ!

雑誌や書籍類の取り扱いもある

U-NEXTの特徴・メリットとして「動画以外に電子書籍類もある」ことが挙げられます。用意されているのはマンガ、ラノベ、小説、雑誌、ビジネス書、写真集、レシピなど様々。同料金内で動画と電子書籍どちらも見られるメジャーな会社はAmazon PrimeとU-NEXTの2つと言えるのではないでしょうか。

ただしAmazon PrimeがKindleと比較すると圧倒的に見放題コンテンツが少ないように、U-NEXTの電子書籍も月額料金内(ポイント消費なし)で読めるものはごく一部。話題の小説やマンガ、教養書やダイエット本などはほぼ全てポイント制になっていますが「雑誌」はおそらく全てポイント消費なしで読むことが出来ます。

U-NEXTで配信されている雑誌は意外と豊富。女性抜けファッション誌であればminaやnon・no、Ray、ELLEなどポピュラーな雑誌も多くありますし、男性誌もそこそこの量が用意されています。そのほか“婦人画報”や“週刊女性”など年齢層高めの方でも楽しめる雑誌もあります。もちろん数はU-NEXTよりも多いですが、雑誌読み放題サービスは大体月400円くらいが相場。自分が読みたい雑誌が配信されている場合はかなりお得感がありますよね。

毎月のポイントは映画館でも使える

U-NEXTは月額1,990円(税抜き)ですが、月額プランを契約していると毎月1,200円分のポイントが貰えます。このポイントは追加料金が必要となっている動画や映画、コミック・ライトノベル・小説やビジネス書などに使用できます。

ちなみにポイントの有効期限は90日間、合計で3,600ポイントまで貯めることが出来ますよ。配信されている作品の中には1,200ポイント以上のコンテンツもありますから貯めて写真集などを入手したり、欲しい書籍や動画が配信された時に使用できるわけです。当月中に使い切らなくても良いというのは活用幅が広がりますよね。

さらにU-NEXTのポイントはU-NEXTで配信されているコンテンツだけではなく、イオンシネマやユナイテッド・シネマなど対象の映画館で使用できる「映画引換クーポン」と交換することも出来ます。この制度を利用すれば実質無料で1~2か月に一度は映画館で封切の最新作を見られる、というわけ。時々映画館に行く派であれば結構嬉しいサービスと言えるのではないでしょうか。

→映画チケット割引が使える映画館(公式)

1契約で4アカウント、それぞれに機能制限可

U-NEXTの月額プランは1プランのみのため「このプランだと出来ない(上位プランへ)」というものはありません。月1,990円(税抜)で契約した時点で同時視聴可能数、作成できるアカウント数は4つになります。競合サービスであるNetflixの場合、4台同時視聴可能なのはプレミアムプランなので月額は1,800円(税抜)。一契約して四人でそれぞれに使いたいという場合、月額料金についてはほとんど差がありません。

アカウントには「親アカウント」「子アカウント」の二種類があり、子アカウントとして作成するとR指定作品・成人向け作品を非表示がデフォルト設定になっています。親アカウントから設定することで子アカウントはレンタル作品(課金コンテンツ)を購入できない・ポイント利用の場合のみ許可する、と設定することも可能。お子さんが課金コンテンツを見ていて請求が…なんていう心配もありません。

一契約で4台まで利用できる+こうした設定機能があることで、ファミリー層での視聴に適しているのかなと。レコメンド機能と言えばNetflixのイメージがありますが、U-NEXTも視聴履歴などからユーザーの好みにマッチしそうな特集を表示してくれるレコメンド機能が搭載されています。レコメンドはアカウントごとになので、各々が自分に合った作品を探しやすくなっていきますよ。

動画が豊富・見放題作品増加中

数年前までU-NEXTと言えば「配信動画数は多いが見放題(無料)動画は少ない」と評価されることが多かったサービスです。U-NEXTさんの方もそれを分かっていらっしゃったのか、ここ数年は見放題作品が強化されています。VODサービス比較サイトでは古い情報が掲載されていたりしますが、2020年5月の段階で動画総数は20万本で、前年同期と比較して見放題作品数が同146%の18万本、レンタル作品が同70%の2万本と公表されています。

画像元:U-NEXTニュースリリース

U-NEXTの見放題作品は約18万本。カテゴリー毎の配信本数までは公開されていませんが、上の表を見ても察せられるように洋画・邦画・海外ドラマ・国内ドラマと幅広く揃えられています。アニメの本数はdアニメストアとほぼ同等という説もあるほどですし、キッズ向け作品についてはU-NEXTの方が豊富。ファミリー向けサービスを意識している感じがありますね。

また、個人的な印象としては国内ドラマ、韓流・アジアドラマが他VODと比較して豊富に感じています。アニメ・ドラマ・映画と配信されているコンテンツ全体的に、話題になった作品だけではなく古い作品やマニアックな作品がかなりあります。どこで放映してたの?!っていう映画作品やショートフィルムもあります。アニメの場合も、キッズ・最近人気のもの・かなり古い作品の3パターンがあるので幅広い年齢層の方で楽しめるのではないでしょうか。

4K視聴やダウンロードも可能

U-NEXTは4K/ドルビービジョン/ドルビーオーディオなど高画質・高音質の動画配信に対応しています。1プランのみなので契約すれば(対応作品は)全て高画質で観ることが可能。同時視聴台数と同じく、こちらもNetflixではプレミアムプランに該当する内容。どちらの方がコスパが良いかという比較もありますが、独自コンテンツが見たいならならNetflix、配信動画数ならU-NEXTという感じ。得意な系統が違うので一言で比較できるようなものではないですけど。

メジャー作品・新作が豊富

U-NEXTは他の動画配信サービスに比べて新作映画の配信が早いことも特徴。劇場公開中の映画が配信されていたり、DVDが発売されるより先にU-NEXTで配信されていることもあります。TVなどでCMが流れていたり・賞を受賞して話題になった作品などメジャー作品の品揃えも豊富。公式サイトでは「オンラインレンタル」と紹介されているように、ゲ●さんやツ●ヤさんに引けを取らない品揃えです。

リアルタイム配信も

U-NEXTでは海外ドラマチャンネル「FOXチャンネル」がリアルタイム配信されています。一日1時間だけとかではなく、0:00~24:00まで延々と。時々見逃し配信も入ってはいますが2020年5月の段階では“NCIS ~ネイビー犯罪捜査班”や“HOMELAND”など海外テレビドラマ好きなら知っていそうなメジャータイトルも沢山番組表内に登場していますよ。

そのほか、お馴染みの「ナショナル ジオグラフィック」や「ヒストリーチャンネル」や、韓国エンタメ動画配信サービス「Mnet Smart」の一部も配信されています。見放題コンテンツを増やしたと言え、韓国・アジア系コンテンツについてはレンタル作品(課金作品)がまだ多いように感じますが、K-POPや韓流バラエティ月額内で視聴できるのは韓流ファンには嬉しいのでは?

アダルトもある

需要のあるなしは人によって分かれますが、U-NEXTの隠れ特徴・隠れメリット的なものに「アダルト作品も配信されている」という事があります。一般作品とアダルト作品両方が配信されている定額式層が配信サービス(SVOD)はかなりレア。アダルト用VODに登録したくない、一サービス契約だけで済ませたいという方には良いのかな?

ちなみに、成人向け作品の場合は購入すると「購入済み」リストには追加されますが、視聴履歴は残らないようです。筆者は♀なので未確認、詳細についてはコメントできません。

『U-NEXT』のデメリットとマイナス評価を解説

メジャータイトルや新作は課金が多い

U-NEXTのマイナスポイントとして「見放題ではない作品がある」という話をよく目にするのではないでしょうか。VODサービスについて調べていたり、レビューを見ると高確率で出てくる話です。この評価はネガキャンとかそういう類ではなく、実際に間違っていません。

U-NEXTのメリットには「新作映画の配信が早い」というものがありますが、この新作映画はほとんどがレンタル(PPV)作品となっています。準新作も無料(見放題範囲内)はほぼない印象ですね。見たい作品が1本2本であれば毎月もらえる1,200ポイントを使うことで追加の負担はあまり感じませんが、新作映画が見放題だと思って契約してしまうと「ひたすら金をとろうとしてくる」という感想が出てくるのではないかと思います。

とは言えU-NEXTの見放題作品は2020年5月の時点で18万本。180,000本は他の定額式VODサービスと比較しても群を抜いています。

新作・準新作がレンタル作品ならその圧倒的な量の見放題作品は何なんだ、となるわけですが、これは個人的に“ものすごくポピュラーではない旧作”と認識しています。ハリーポッターやディズニー作品など知名度があり大人も子供も見るような部類の作品=有料でも見たい人が多くいそうな作品となると旧作でも有料コンテンツが多いです。

それ以外で、リリースから2~3年くらい経っている作品は見放題が多くなります。見放題作品は旧作、DVDが存在した以前かなというような古い作品も沢山。映画について語りたいらならば押さえておきたいような名作集なんてものもありますが、1960年代~18年代くらいの作品に価値を見出すかは人次第。最近話題になった映画にしか興味がない人によっては「数だけ」という評価になるのでしょうね。同じようにB級映画が豊富なことも人によってメリットで、人によってはカサ増し扱いになるはず。

レンタル作品(課金コンテンツ)は高め

U-NEXTで設定されている新作映画やメジャー作品などのレンタル価格(ポイント)はかなりコスパが悪いです。ゲ●やツ●ヤは新作価格として統一されていますけれど、U-NEXTのレンタル価格は均一ではありません。DVD販売やレンタル以前だと結構お高めに設定されていますし、2003年公開の“パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち”は330ポイント。

同作品はディズニーデラックスなら見放題に含まれていますし、レンタルショップなら旧作で100円とか50円で借りられます。ディズニーやマーベル・ピクサー系統の作品が見放題に含まれることはほぼないので、こうした作品をメインで見たいのであればディズニーデラックスの方がお得感がありますね。国内ドラマもHuluなら見放題、U-NEXTはレンタル作品なんてこともあったので、見たい作品・自分の好きな作品の傾向を無料期間中に把握して契約続行か解約かを決めることをおすすめします。

ラノベ・漫画・書籍はほぼ有料

雑誌は追加料金なしで読めますが、マンガ・ラノベ・小説・教養書などその他の書籍コンテンツは基本有料。無料もありますが試し読みだったり、シリーズ作品の1刊目だけという感じです。“転スラ(転生したらスライムだった件)”や“このすば(この素晴らしい世界に祝福を!)”などの人気ラノベは普通の書籍版と同じ

こちらもサービス内容をきちんと読まず「書籍も月額内で読めるんだ!」と思い込んでしまって契約すると微妙な気持ちになる部分ではあります。月に付与される1200ポイントが使えるのを「お得だな」と思うか、それなら紙媒体が欲しいと思うか…そのあたりは個人差もありますし。

オリジナルコンテンツが少ない

U-NEXTに先行独占はありますが、HuluNetflixのようにそのサービス内でしか見ることのできないオリジナル作品はほぼありません。Huluは国内コンテンツのスピンオフ作品やバラエティ放映後のオフ会のようなものの配信に強い、Netflixはオリジナルとは思えないレベルのオリジナルドラマなどを配信しています。

反対にU-NEXTは動画配信量が強みのVOD。よく言えばいくらでも見る動画はある、悪く言えばU-NEXTでなくてもレンタルショップや他動画配信サービスを探せば見つかる映像作品が配信されています。とにかく沢山のラインナップから動画を選びたい方には良いですが、映画やドラマをそれほど見ない・オリジナルコンテンツを求めている方にとってのメリットは薄めです。

料金トラブルの口コミが多い件

U-NEXTのレビューでマイナス評価をしている方のコメントには「解約できない」「解約したのに料金が引き落とされた」など契約や料金面の話も登場しています。レビューだけを見ていると悪徳業者なの?と不安になってしまいますが、結論から言うとそんなことはありません。解約したつもりだったのに料金が引き落とされたという方は、おそらく解約を完了出来ていなかっただけです。

というのも、U-NEXTはスマホのアプリやテレビから行うことが出来ないため。解約手続きを行うためにはパソコンやスマホでインターネットブラウザを開き、U-NEXTのwebサイトにログインして「設定・サポート」進まなくてはいけません。また、Amazonのアカウントで利用している場合はAmazonのwebサイトで解約手続き、iOSアプリから会員登録をしている場合にはAppleIDのアカウント管理画面から操作が必要。

このあたりがちょっとややこしく、アプリを消したことで解約したと思い込んだり、ネットで自分が行った契約とは別契約の解約操作を見て「解約の項目が無い」と慌てる方もいらっしゃる模様です。解約方法については公式サイトのヘルプセンターでもしっかりと契約端末毎に画像付きで解説してくれていますから、解約させないようにしてお金をむしる悪徳業者という事はあり得ません。

ちなみにU-NEXTは利用料金に日割り計算は一切行ってくれず、1日に登録しても28日に登録しても一か月分の料金が請求されます。無料期間終了のタイミングも同様で31日間を過ぎた時点で、その月の料金が一か月分請求されます。継続する方にとって無料期間は31日も無い場合が多いわけです。また、この料金システムの関係上31日間の無料期間終了から数日遅れて解約手続きをしただけなのに2か月分の請求が来ることもあります。月末の25~30日に無料期間終了の方は要注意。

『U-NEXT』のまとめ

U-NEXTが向いていそうな方

  • 最新の海外ドラマを見たい(FOXチャンネル)
  • 家族みんなで利用したい
  • 見たい新作映画は月1~2本
  • 古い映画やマニアックな作品を見たい
  • 韓流ドラマ・中国ドラマが好き
  • 定期購読している雑誌がU-NEXTにある
  • 出来るだけ高画質で楽しみたい
  • R18コンテンツが見たい

U-NEXTが向いていなさそうな方

  • 見るものは最新作や話題作が大半
  • 一人暮らし・TVを見る時間が少ない
  • オリジナル作品を見たい
  • 見放題作品とPPV作品の混在は嫌
  • ディズニーやピクサー作品が見たい

U-NEXTは配信コンテンツが非常に多いサービスですので、自分に合うか、見たい作品はあるか・値段は? という場合は無料お試しに申し込んでみてください。継続も視野に入れている場合は月初に無料体験スタートするのがお得です。無料期間終了日を忘れない場所にメモっておくことをお忘れなく!

タイトルとURLをコピーしました